タカタの国内仕入先、9割が取引継続を希望…東京商工リサーチ調べ

自動車 ビジネス 企業動向
タカタグループとの取引方針に変更の予定はありますか?
タカタグループとの取引方針に変更の予定はありますか? 全 1 枚 拡大写真

東京商工リサーチは、エアバッグの巨額リコール問題で揺れるタカタグループの国内仕入先を対象にアンケート調査を実施。約9割が、今後も取引の継続を望んでいることがわかった。

調査は、東京商工リサーチが保有する企業データベース(298万社)から、タカタグループの仕入先132社を抽出。2月1日~21日に電話にて聞き取りを実施し、51社から回答を得た。

調査結果によると、約9割にあたる45社(構成比88.2%)が今後もタカタグループと「現在の取引条件で取引を続けたい」と回答。次いで、「取引条件を変更して取引を続けたい」が2社(同3.9%)で、「取引をやめたい」との回答はなかった。また、自由回答では「自動車産業は車の型ごとにサプライチェーンが形成されており、自社の判断のみで取引離脱はできない」、「海外でも協力関係にあり取引量の多さからも取引の見直しは難しい」などの声も聞かれた。

自動車に使用される部材は、完成車メーカーの性能試験などがあり参入障壁は高い。このため、他の工業規格品に比べると協業体制は強固で、1社の離脱がサプライチェーン全体に及ぼす影響は大きい。それだけにタカタグループに部材を供給している企業は、取引に関して独自の判断が難しい側面もあるようだ。

次に、万が一、法的整理での再建となった場合に望むことという質問では、当然ともいえるが「売掛金等の債権の全額弁済」が28社(同54.9%)で最多。以下、「スポンサー主導による調達先変更の回避」の9社(同17.6%)、「商流の確保による滞りない納品」7社(同13.7%)と続き、債権保全と納入責任の板挟みで取引企業のジレンマが滲み出ている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  4. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  5. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る