千葉港上空で旋回していた小型機の正体と旋回の理由

航空 エンタメ・イベント
2月25日、千葉港上空をぐるぐると旋回する「No callsign」の正体は?
2月25日、千葉港上空をぐるぐると旋回する「No callsign」の正体は? 全 9 枚 拡大写真

千葉港上空に2月25日、地図上で見て反時計回りに10周ほどぐるぐると旋回していた固定翼小型2発機の姿があった。flightradar24 でその機体を確認すると、陸上自衛隊に所属する「LR-2」。いったいどんな目的だったか。陸上自衛隊担当者は2月28日、こう教えてくれた。

「機体番号23051。51号機はLR-2という固定翼の連絡偵察機。25日は木更津航空祭があって、編隊上空通過にあわせて上空待機していた」

木更津航空祭とは、「木更津駐屯地創立48周年記念行事・第44回木更津航空祭」のこと。ことしは「大型輸送ヘリコプターCH-47の体験搭乗」や「CH-47の地上滑走試乗」、航空機地上展示、航空資料館開館セレモニー、航空工学講座などが行われ、多くの来場者でにぎわった。会場では、「オスプレイ洗機 富士重工業 専用水栓 ※部隊の使用禁止」といった看板の前で写真を撮る来場者の姿もあった。

「木更津駐屯地に所属するLR-2、23051は脚が速いので、ヘリなどに混じって順番に通過する編隊上空通過の場合、上空で旋回しながら編隊に入るタイミングを待つことがある」(陸自)

反時計回りに旋回していたエリアは、JR京葉線 千葉みなと駅上空付近を北東端、東燃ゼネラル石油千葉工場付近の沖合上空を南西端とする空域。このエリアは、「待機区域に割り当てられている」という。

ビーチクラフト社製ビジネス機『350 King Air』を改造した陸上自衛隊連絡偵察機LR-2は、第1ヘリコプター団(木更津)や第15ヘリコプター隊(那覇)などに配備されている。

第1ヘリコプター団や第4対戦車ヘリコプター隊が所在する木更津駐屯地には、CH-47JやCH-47JA などの輸送ヘリ、国内外要人空輸向け EC-225LP、観測ヘリ OH-6D、多用途ヘリ UH-60JA、指揮連絡・偵察機 LR-2 などがいる。

陸自担当者は「木更津航空祭のようすを撮影したフォトライブラリーも、今週中に公式サイトに掲載する予定。お楽しみに」と話していた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  3. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  4. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  5. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る