【U1000 in しらこばと公園2017】コンテッサ、ダットサンクーペ、パブリカなどの小排気量国産車

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
日野 コンテッサ900 1964年
日野 コンテッサ900 1964年 全 25 枚 拡大写真

2月26日に埼玉県越谷市で行われた「U1000 in しらこばと公園」。ここでは1000cc以下の国産乗用車を取り上げてみよう。

2代目は各地の旧車イベントで見かけることがあるが「初代」ということで珍しかったのは、1964年式の日野『コンテッサ900』。日野自動車がルノー『4CV』のライセンス生産で得たノウハウをもとに独自設計したものだ。4CVと同じくモノコック構造の車体後部に搭載された直列4気筒水冷OHV893ccエンジンは35馬力を発生。リアエンジン車としては珍しいコラムシフトを採用した3速トランスミッションを介して後輪を駆動している。

この個体は、もとはグレーだったボディ色をマルーンに塗り替え。クラッチやウオーターポンプ、ダイナモなどを組み換え、ブレーキ周りもオーバーホールされている。RRだけに「ハンドル操作がパワステのように軽い」とオーナー。この排気量で今も高速道路では90km/hは出すことができるという。

戦前の製造ながら今も美しい姿を見せていたのはダットサン『16型クーペ』(1938年)。2+2クーペのデザインは日本のカーデザイナーの草分けである故・富谷龍一氏によるもので、サイドステップを省いたり埋め込み型ドアハンドルを採用したりするなど、当時としては最先端のフォルムだった。エンジンは直列4気筒サイドバルブ722cc・16馬力を搭載している。

この個体は運転姿勢を楽にするためにステアリングコラムを短くしたり、ヘッドライトをハロゲンにしたりと、実際に乗るための改良が施されていた。ただし足元のペダルレイアウトは右からブレーキ、アクセル、クラッチという配列で現代の車とは異なるなど、戦前車の造りの違いが見て取れた。

トヨタ『パブリカ800』(1968年)は、貴重な未再生原形車。走行500kmの新古車を購入以来、現在まで乗り続けているというもので、新車時の原塗装がそのまま残り、エンジンも1度もオーバーホールされていないという。トヨタとしては最初にして唯一の空冷・水平対向による2気筒エンジンだ。

このほか、ホンダ『S600』(1965年)や日産『サニー』クーペ(1969年)、スバル『1000』スポーツ (1969年)などといった個性的な小排気量スポーツ車があった。

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「変形ロボじゃん」可変カウル装備の新型BMW『R 1300 RT』にファン驚愕
  2. 日産『テラノ』が4年ぶり復活!? ブランド初のPHEVクロスオーバーSUV
  3. 「日本仕様もこのままで!」“2つの顔”を持つ新型トヨタ『カローラクロス』にSNS興奮
  4. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  5. 自動車7社決算分析、「稼ぐ力」首位はスズキの11%、2位トヨタを上回る[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  2. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る