鈴鹿サーキット、2018年8月に4輪の「10時間耐久レース」を開催…賞金総額1億円

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昨年の鈴鹿1000kmレース(GT300クラス)。
昨年の鈴鹿1000kmレース(GT300クラス)。 全 6 枚 拡大写真

鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは4日、ファン感謝デー開催中の同サーキットにて記者会見を開き、2018年8月に4輪の「鈴鹿10時間耐久レース」(仮称)を開催すると発表した。従来の鈴鹿1000kmを継承、発展させたレースイベントとなる。

会見にはモビリティランドの山下晋社長と、世界的なレースシリーズプロモーターとして知られるSROモータースポーツグループのステファン・ラテル代表が出席。SROとラテル氏は、現在のモータースポーツシーンで世界的な広がりを見せるGT3規定車両(SUPER GTのGT300クラス、スーパー耐久のST-Xクラスなど)、その発展に大きく寄与した団体と人物だ。欧州のトップシリーズ、「ブランパンGT」も主宰するなどしている。

2018年8月の『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース』(仮称)は、SROとSUPER GTシリーズ主宰団体であるGTAの協力のもと、GT300クラスのマシンを含む世界各国で活躍中のGT3規定マシンが一堂に会すイベントとして企画される(GTAの坂東正明代表もビデオメッセージのかたちで会見に参加)。シリーズ戦の一戦ではなく、単独のビッグイベントになる予定だ。

山下社長は以下のような旨を語っている。「近年はSUPER GTのシリーズ戦として開催されてきた鈴鹿1000kmですが、特にGT500クラスマシンの高速化に伴い、順調ならレース時間が6時間を切るくらいになりました。マシンの進化は素晴らしいことなのですが、耐久レースとしてのドラマや変化という部分では2輪の8耐(鈴鹿8時間耐久ロードレース)に比べてどうか、という部分もあると思います。そこで、鈴鹿1000kmの原点に帰ることをコンセプトに、GTAの坂東さん、SROのラテルさんと相談させていただき、このようなかたちになりました」。

賞金総額は1億円。日・欧・米、そしてアジアからGT3規定マシンの参加を募り、決勝フルグリッドは50台を予定。そして、それ以上の、つまり予選落ちが出る台数のエントリーを集めるのが目標だと山下社長は言う。ラテル代表は、「ブランパンの上位を含む、世界のトップGTマシンの参戦が実現するようサポートしたい」との旨を語っている。

レースウイークは2018年8月23~26日。決勝は26日の10時30分スタートで、20時30分終了となる。10時間というレース時間設定については、東京や大阪地域からの日帰り観戦もギリギリ可能になるところを探っての結論、ということだ。

なお、この大会の“新設”(鈴鹿1000kmの進化発展)に伴い、2018年のSUPER GTシリーズ戦の鈴鹿ラウンドは、日程・距離を変更して別途実施されることになる(2017年は鈴鹿1000kmが従来通り、SUPER GTのシリーズ戦=第6戦として8月27日決勝の日程で開催される)。

GT3マシンの世界統一戦。まだ1年半も先のことではあるが、2018年の『鈴鹿10Hours』がどんな大会になるか、今から楽しみである。大会略称としては、2輪の8耐(ハチタイ)に対し、こちらは『10H』(ジュウエイチ)として定着させていきたい意向とのことだ。

《遠藤俊幸》

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