【MWC 2017】エリクソン、スカニアとコネクテッドカー向けサービスを発表…今後アジアへの展開も

自動車 テクノロジー ITS
MWC2017 エリクソン プレスブリーフィング
MWC2017 エリクソン プレスブリーフィング 全 6 枚 拡大写真

IT・モバイル業界の未来を占うヨーロッパ最大のイベント、「Mobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス、通称MWC)」がスペイン現地時間の2月27日から3月2日まで開催された。

エリクソン社長兼CEOであるビョルイェ・エコーム氏は2月27日、同日発表したコネクテッドカー向けのサービスプラットフォーム「Connected Vehicle Marketplace(コネクテッド・ヴィークル・マーケットプレイス)」の最初の顧客がスカニアであると発表した。

そしてスカニアCEOのヘンリック・ヘンリクソン氏より、今回のコネクテッドカー向けのサービスは「Scania One(スカニア・ワン)」という名称であると発表された。

スカニアはスウェーデンに本社を構え、トラックやバスなどの商用車を書力商品とする重工業会社である。同社は2011年からインターネットに接続可能なトラックやバスなどの商用車を市場に投入している。現在25万台のスカニアのコネクテッドカーが世界中で走っており、これは同社が過去5年間に販売したすべての車両の3分の2以上に相当するとう。

「Scania One」場合、エリクソンの「Connected Vehicle Cloud(コネクテッド・ヴィークル・クラウド)」を通じて、スカニアのコネクテッドカーから600もの車両データを取得し、そのデータを元にフリート車両を保有する顧客やドライバーに各種サービス提供を行う。なお「Scania One」はフォルクスワーゲン・トラック&バスのサービスプラットフォームとの互換性があり、追加機能やサービスに対応する柔軟性と拡張性も兼ね備える。

エリクソンは今後こういったコネクテッドカー向けのサービスをスカニアのような商用車だけでなく乗用車にも展開していく方針で、「次はアジアの乗用車メーカーと、今回のような発表ができると思う」と、エリクソン オートモーティブ部門のマグナス・グンナーソン氏は語る。

今後コネクテッドカー向けにサービス提供を行うプラットフォーマーやサービサーが増加し、コネクテッドカー市場が盛り上がるだけでなく、その先にある自動運転の実現に向けた動きも加速しそうで、非常に興味深く目が離せない領域なのではないかと思う。

《石原正義》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る