阪神・淡路大震災に耐えた三宮ターミナルビル、2018年3月末 閉館

鉄道 企業動向
2018年3月末に閉館する三宮ターミナルビル(左)
2018年3月末に閉館する三宮ターミナルビル(左) 全 3 枚 拡大写真

JR東海道線 三宮駅、神戸新交通ポートライナー・西神・山手線 三ノ宮駅に直結する三宮ターミナルビルが、開業から37年のときを経て閉鎖する。JR西日本などは3月6日、同ビルを「2018年3月末に閉館する」と伝えた。

1981年3月に開業した三宮ターミナルビル(神戸市中央区雲井通)は、JR東海道線 三宮駅などに直結した延床面積2万平方メートル・11階建てのビル。地上1・3・6~10階には三宮ターミナルホテル、地下2階から地上3階にショッピングセンター「三宮オーパ(OPA)」、そのほかレストラン、雑貨店、医院、調剤薬局、銀行ATMなどが入っている。

建物所有者は、JR西日本・三宮ターミナルビル・ジェイアール西日本ホテル開発の3社。同ビルについて3社は、「阪神・淡路大震災のさいには、相当の被害を受けたが、復旧工事や、耐震性能向上のための一定の補強工事を行い、営業を継続してきた」という。

同ビル閉鎖にいたる基準のひとつに、2013年11月施行の耐震改修促進法改正があるという。

「耐震改修促進法の改正を受け、耐震診断を行ったところ、耐震性能が不足していることが判明。耐震改修工事を検討してきたが、補強部材による支障により営業継続ができなくなることから閉館することに」

また具体的な解体などについてJR西日本は「新ビル計画などは引き続き検討していく。駅に直結している建物だが、営業に支障のないよう、夜間にすすめる作業もある。直結部分を閉鎖・バリアし、工事をすすめるイメージ」と話していた。

三宮ターミナルホテルは、2017年12月末に営業を終了させる予定。今後、テナントや関係者などとの調整をすすめ、準備が整い次第、営業を休止していくという。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  4. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る