鉄道の長期運休区間、脱線事故による運休続く 2月末

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2月末時点の運休区間。大井川鐵道の井川線は3月11日に全線再開の予定。
2月末時点の運休区間。大井川鐵道の井川線は3月11日に全線再開の予定。 全 1 枚 拡大写真

災害などによる鉄道路線の長期運休区間は、2月末時点で計514.0kmだった。1月の脱線事故で運休していた紀州鉄道は2月23日に再開したが、これに先立つ2月22日には熊本電気鉄道で脱線事故が発生。現在も一部の区間で運転を見合わせている。

運輸安全委員会の発表などによると、熊本電鉄の脱線事故は2月22日の21時25分頃に発生。2両編成の御代志行き列車が藤崎宮前駅を発車し、約30m走ったところで運転士が衝撃を感じた。停車して確認したところ、前台車の全軸が進行方向右側に脱線していた。この影響で熊本電鉄は藤崎線の藤崎宮前~黒髪町間1.1kmの運転を現在も見合わせている。

脱線したのは6000系電車の6221ef+6228A編成で、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」のイラストで車体を装飾した「くまモン電車」。このうち脱線した6221ef号は2014年に台車を交換しており、川崎重工業が開発したCFRP台車「efWING(イーエフ・ウィング)」を世界で初めて装着した。

このほか、JR西日本の木次線が雪の影響により一部の区間で運転を見合わせている。大井川鐵道の井川線は3月11日に全区間の運転を再開する予定だ。

《草町義和》

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