「長年の夢かなえたい」女性ジャーナリスト竹岡圭さん、全日本ラリー参戦へ

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「圭 rally project」全日本ラリー選手権参戦発表会。竹岡圭さん(左)は「長年の夢だった」と語る
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タレント・モータージャーナリストとして活躍する竹岡圭さんが、ラリーチーム「圭 rally project」を発足、2017年の全日本ラリー選手権に参戦することが明らかになった。「この年齢から全く新しいことを、しかも女性が全てをなげうって始める。そこに共感してもらえたら嬉しい」と参戦への思いを語る。

竹岡さんは、自動車メディアやテレビ、ラジオなどで幅広く活動するタレント・モータージャーナリスト。「クルマ&カーライフは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、カーライフ全般を女性の視点からレポート。テレビ番組「おぎやはぎの愛車遍歴」のレギュラーMCもつとめており、軽快な語り口と確かなレビューで、幅広い層から支持を得ている人気ジャーナリストだ。

そんな竹岡さんだが、ツーリングカーによる耐久レースなどサーキット走行には慣れ親しんでいるもののラリーに関しては全くの素人。なぜ今、ラリー参戦を決意したのか。
竹岡圭さん
10日、参戦発表会の場で竹岡さんは「いつかいつかやりたいと思ってたんですけれども、いつかいつかと思っているだけだと中々一歩も踏み出せないもので。色々と年齢も重ねて来て、そろそろやらないとホントにもうできなくなっちゃうなと」と、ラリー参戦が長年の夢であったことを語った。

また自らチームを発足したことについては「年齢も年齢なので、今から育ててもらおうとか、プロのラリードライバーを目指そうというわけでもありません。ただ逆に、この年齢から全く新しいことをしかも女性がすべてをなげうって始めるということで、そこに共感していただけると嬉しいな、なんていう思いもあります」と話した。

ラリードライバーとしては「ド素人」の竹岡さんを支えるのは、ベテランのラリー経験者たちだ。コ・ドライバーとして竹岡さんをサポートするのは1987年よりラリー活動を続ける箕作裕子(みつくり・ゆうこ)さん。竹岡さんとは逆に「私はずっとラリーをやって年を重ねてしまった」と話す箕作さんだが、「長年やってきたことが役に立てば。女性ふたり二人三脚でやっていきたい」と抱負を語る。
箕作裕子さん(左)と竹岡圭さん(右)
チーム監督には、世界ラリー選手権(WRC)や全日本ラリー選手権などでドライバーとして活躍、2004年以降は全日本ラリー選手権アソシエイション(JRCA)の会長を7期つとめるなど、ラリー界を盛り上げるための活動をおこなう小西重幸さんを迎える。「本当にド素人なんで、大変なことになったな、と」と笑う小西さんだが、「名前のある方なので、全日本ラリーを盛り上げて頂きたいということ。また全くの素人の方が、どうやって戦って、どんなことを感じていくかというところを皆さんに伝えて頂ければ。とにかく完走してほしい」と期待をこめる。

マシンは『アバルト500ラリーR3T』。市販のアバルト500と見た目はほぼ同じだが、競技専用に作られたラリーカーだ。1.4リットルターボエンジンに、シーケンシャルMTを組み合わせ180馬力を発揮する。このマシンで、4月の「ツール・ド・九州 2017 in 唐津」、6月の「モントレー2017 in 嬬恋」、11月の「新城ラリー2017」の計3戦にスポット参戦する予定。“年齢を重ねた女性の新たな挑戦”に勇気づけられる人も多いのではないだろうか。今後の竹岡さんの活躍に注目だ。

また、参戦マシンは5月3日~6日にお台場で開催される「おぎやはぎの愛車遍歴フェスティバル2017」にて展示される予定。竹岡さん本人も全日トークショーに出演する。ラリー参戦にまつわる裏話が聞けるチャンスとなるかもしれない。

《宮崎壮人》

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