【ドライブコース探訪】三重の国道沿いで出会った「銀色の飛行機」の正体は

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三重の国道1号線で出会った銀色の旅客機
三重の国道1号線で出会った銀色の旅客機 全 5 枚 拡大写真

マツダのBセグメントサブコンパクト『デミオ』のターボディーゼル、6速MT車で東京から鹿児島に向けてツーリング中、三重の名阪国道亀山インターに向かう国道1号線で古い飛行機が屋外展示されているのを見かけた。

筆者はこのルートは幾度となく通っているのだが、今まで夜通ることが多かったので気付かなかった…のかと思いきや、近所の住民の方にきいたところ、展示されてからまだ1年経っていないとのことだった。

飛行機は特徴的な尾翼の形状から、アメリカのコンベアー(コンソリデーテッド)が戦後に量産した旅客機と見て取れる。大東亜戦争中はグラマン「F6Fヘルキャット」やリパブリック「P-47サンダーボルト」などに搭載された空冷星型18気筒エンジンを2発積んだ、当時としては高速機の部類に属するモデルである。

機体はポールにがっちりと結合され、もはや完全に不動機となっているようだったが、それでも航空機の保存、展示については無関心で、川西航空機「二式飛行艇」や中島飛行機「四式戦闘機疾風」など、動く飛行機をも次々にダメにしてしまってきた日本においては、古い飛行機がきちんと形を整えて飾られているというだけで貴重だ。動きはしないが機体は綺麗な銀色に塗装され、青空に映えることこのうえなかった。

この先、台風をはじめ風雪の試練にどれくらい耐えられるかは未知数だが、ぜひ長生きしてほしいものだと思った次第だった。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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