東京地下鉄(東京メトロ)は3月15日、日比谷線の13000系電車を3月25日から本格的に運用すると発表した。現在運用されている03系電車は2020年度に引退する。
13000系は日比谷線用として開発された新型車両。2016年12月に臨時列車として初の営業運行が行われた。
03系は1両あたりの長さが約18mで、乗降ドアは片側3カ所(一部車両は5カ所)に設けられている。これに対して13000系は1両の長さを約20m、ドア数を片側4カ所に変更した。車両が長くなることから、1編成の車両数も03系の8両に対し7両に変わる。日比谷線との相互直通運転を行っている東武鉄道も、13000系と共通仕様の70000系電車を導入する予定だ。
東京メトロの今回の発表によると、13000系は3月25日から本格的な運用を開始。2020年度中には308両(7両編成44本)まで増やし、03系電車の336両(8両編成42本)を置き換える。車両の置換えが完了するまでは、8両編成・片側3ドアのメトロ03系・東武20000系と7両編成・4ドアのメトロ13000系・東武70000系が混在して運用されることになり、乗車位置も列車によって変わる。
東京メトロは、8両編成と7両編成の乗車位置を示すステッカーをホームに貼り付けた。また、列車の車両数を行先案内表示器や駅構内の放送で案内して混乱を防ぐ方針だ。同社は「すべての車両が置き替わるまで、ご利用のお客様にはご不便ご迷惑おかけいたしますが、整列乗車にご協力いただきますようお願いいたします」としている。