サウジアラビア王国はサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード国王の来日にあわせ、専用機を運航した。サウディア航空が所有するVIP用の機体で、元々の生産数が少なく、とても希少な「ボーイング747SP」も含まれていた。
ボーイング747SPは、初期型(-100型)の機体を切り詰めて短縮化し、それによる重量削減によって航続距離を延ばしたモデル。東京~ニューヨーク間の無着陸飛行を目的として開発されたもので、開発当時は用途が特殊だったことから、総生産数は45機に留まる。1989年に後期型(-400型)が登場するまでは最長の航続距離を誇る機体だった。
今回のVIP機運用でも、国王が搭乗する本務機は-400型だったが、予備機としてSPも使用したことから、羽田空港にはこれを目当てとする多くの航空ファンが集った。