【アルファロメオ ジュリエッタ 試乗】颯爽とした走りで右に出るものはいない…島崎七生人

試乗記 輸入車
アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェ
アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェ 全 9 枚 拡大写真

最新ルックを纏った『ジュリエッタ』。ロゴが新しく、「ヴェローチェ」ではダークグレーのグリル、赤いラインの入ったバンパーなどがこれまでとの違いをアピールする。

車名ロゴエンブレムも最新のジュリアに歩調を合わせたブロック体の書体に。こればかりは、筆記体調かつクラシカルだった従来のほうが雰囲気があってよかった…と思う。一方でホイールはダークグレー色が新しい。

デザインはこれまでのQV(クワドリフォリオ・ヴェルデ)と同じながら、『156』以降くらいのアルフィスタなら「そうそう、フィンタイプじゃなくコレだよね」と思えるのではないだろうか。なお撮影車のボディカラー「アルファホワイト」も実は新色で、洗濯洗剤のCMのようだが、非常にピュアな白さが印象的だ。

インテリアは細部に手が入った。メーター類の盤面(目盛りのデザイン)や液晶表示の色が変わり判読しやすくなったほか、空調ダイヤル内のデジタル表示の文字の照明も白に。ステアリングパッド中央のロゴもモノトーンになり、全体にクールな雰囲気を高めている。

走りは(大抵のアルファロメオがそうであるように)登場時の印象とほぼほぼ変わらない。新グレード「ヴェローチェ」は従来型QV相当の高性能版で、『4C』とも基本が共通の1.75リットルの4気筒ターボを搭載。これに6速乾式デュアルクラッチのAlfa TCTを組み合わせる。アクセルを煽ると例によってやや目の粗い活きのいいエンジン音を発し、ドライバーの高揚感を誘う。走らせればそこからは、変わらぬアルファロメオの世界。とくにd.n.a.スイッチを前方に長押しして「d」を選びトルクが増強された際のダイナミックさは味わい甲斐がある。TCTもあえて節度感を残した変速をする。

やや重めでしっとりとしたステアリングフィール、しなやかな身のこなし、フラットな乗り味も実現。とにかく颯爽とした走りでは相変わらず右に出るものはいないのでは?と思えるクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  2. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  3. 【メルセデスベンツ Eクラス 新型試乗】SUV全盛の今に、果たしてどのような人が選ぶのだろう?…河村康彦
  4. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  5. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』改良新型…449馬力の直6ツインターボ搭載、表情も変化
  7. ヤマハ発動機、EVレース「フォーミュラE」に2025年より参入へ 四輪レースはF1以来
  8. 「トヨタバッテリー」へ社名変更、多様な電動車用バッテリーを提供
  9. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
  10. 日産 キックス 新型、大胆デザインで登場…米国発表
ランキングをもっと見る