【ストップ 粗悪修理】ダンボールとガムテープで仮固定!…不完全修復の全貌 その17

自動車 ビジネス 国内マーケット
【ストップ 粗悪修理】ダンボールとガムテープで仮固定!…不完全修復の全貌 その17
【ストップ 粗悪修理】ダンボールとガムテープで仮固定!…不完全修復の全貌 その17 全 7 枚 拡大写真
本記事では、BSサミット事業協同組合・業界問題委員会を中心に収集している同組合員工場ではない、整備工場、鈑金塗装工場での粗悪修理の事例を紹介していく。

目の届かない部分における手抜き処置や、質の低い作業など、粗悪修理の行われた車両は、命の危険も伴う。今後このような不具合車両が無くなるよう、安全で適切な修理を行うことの重要性を呼びかけていきたい。

◆ケース1
写真1-1
フロント回りの事故で入庫した車両。損傷を確認するため、前回りの部品を外してみたところ、ヘッドランプとフロントフェンダーとのすきまが正しくなく、これをごまかすためにすきまにシーリング材が挿入してあった。

写真1-2
しかも、ヘッドランプの光軸を調整するネジも外れていて、ダンボールとガムテープで仮固定してあった。以前の事故の修理作業で不正修理が行われていて、正しい車体寸法が出てないものと推定できる。その影響で、フロントの骨格の下側にはサビが発生している。



◆ケース2
写真2-1
リヤ回りを損傷した事故で入庫した車両。念のため損傷部分を診断したところ、バックパネルが過去の修理作業で取り替られていることがわかった。
しかも、この取り替えが不完全で、溶接作業が確実に実施されていなかったため、リヤフロアパネルとのすきまが大きく、雨水が侵入しサビが発生していた。



◆ケース3
写真3
走行時に相当な力の入る部分を簡易的なリベット工法で作業していた。この状態だと、互いのパネルの強度が低下する。お客さまに確認したが、中古車で購入したためわからなかった。走行中に突然強度部材が剥離し、最悪の場合、車両転覆事故となる可能性がある。



◆ケース4
写真4
前回りの衝突事故で入庫した車両。フロント骨格パネルの一部の溶接がはがれていて、サビも発生していた。過去の修理作業が不完全だったために発生した不正修理だ。

《カーケアプラス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る