東急東横線の渋谷旧線跡、複合ビル2棟が着工 2018年秋オープン

鉄道 企業動向
「渋谷代官山Rプロジェクト」A棟のイメージ。2018年秋のオープンを目指す。
「渋谷代官山Rプロジェクト」A棟のイメージ。2018年秋のオープンを目指す。 全 4 枚 拡大写真

東京急行電鉄(東急)は3月30日、東横線渋谷~代官山間(東京都渋谷区)の旧線跡地を活用する複合施設の工事に着手したと発表した。2018年秋の開業を目指す。

渋谷~代官山間は、東京地下鉄(東京メトロ)副都心線との相互直通運転開始(2013年3月)に伴い地下化。地上の線路跡地は再開発用地として活用することが計画されており、渋谷駅付近では地上35階建て・地下4階建てのビル「渋谷ストリーム」が2018年秋のオープンを目指して工事が進められている。

このほか、渋谷ストリームのエリアから並木橋の少し先までは遊歩道が整備される計画。2015年には、代官山駅付近の跡地を活用した商業施設「LOG LOAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)」がオープンした。今回着工が発表されたのは、遊歩道の整備エリア南東端から山手線との交差部まで急カーブ(半径160m)している旧線跡地に建設する、複合施設2棟の建設計画だ。

計画の名称は「渋谷代官山Rプロジェクト」で、アルファベットの「R」はカーブの曲率半径を表す「R(アール)」や、「鉄道(Rail-Road)「「再生(Reborn)」「継ぐ(Relay)」といった言葉を表している。

渋谷駅方には待機児童対策として保育所などが入るA棟(地上3階建て)、代官山駅方には訪日外国人の受入れに対応したホテルや事務所、店舗などが入るB棟(地上7階建て)が建設される。東急は渋谷ストリームや渋谷代官山Rプロジェクトなどにより渋谷から代官山方面への回遊ルートを構築し、「渋谷が『日本一訪れたい街』となることを目指」すとしている。

このほか、渋谷駅北側の宮下公園付近にも地上16階・地下2階の「SHIBUYA CAST.(渋谷キャスト)」が今年4月28日にオープンする予定。東急など4社が出資する渋谷宮下町リアルティを事業主体とする複合施設で、シェアオフィスや賃貸住宅が入る。

《草町義和》

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