【インターペット2017】ワンコ目線で会場をレポート! クルマ系6社のポイントは?

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インターペット2017
インターペット2017 全 10 枚 拡大写真

国内外約390社が集う、日本最大規模のペットイベント「インターペット~人とペットの豊かな暮らしフェア~」。7回目となる今回も会場の東京ビッグサイトは、ペット同伴のファミリーが多数来場し賑わいをみせた。

そんな中で今年は自動車メーカーからも6社が出展。日頃はクルマが取材対象のレポーターだが、実は自宅では2歳半のヤンチャ盛りの雄の柴犬と暮らしを共にしている。そこで“ワンコ&飼い主目線”で気になったアイテムをいくつかご紹介してみたい。

ホンダアクセス

社内で“ワンコ部”が自発的に発足したのをきっかけに、人気の商品群の展開をすすめる同社。今回はコンセプトカーの『フリード+Dog』を展示。スタッフ、関係者の愛犬の写真がコラージュで飾られたボディが楽しげだったほか、内・外観に多数の試作アイテムを搭載。なかでもペルチェ式(水循環式)の冷暖房機能を備えたベッドは注目。ペットは夏場の暑さに弱いなど、通年、車内の快適性を確保してやることは大事だから、ペットにも飼い主にも嬉しいアイテムだ。25度の角度というビルトインスロープも、ペットを乗せたカートが楽々と載せられるし、滑り止め加工が施され、ペットが自分で乗り降りする際も安心。いずれも製品化が待ち遠しいアイテムだ。

ボルボ

会場の展示車両のうち『V90』は今年2月に発売されたばかりの新型車だ。室内装備を見ると、ラゲッジスペースにボルボではおなじみの「ドッグゲート」(とスチールガードネット)を搭載。このゲートは車種専用設計で大型犬でも余裕のスペース。さらにロックとダンパーの付いた専用の“出入り口”も付いているため、クルマのバックドアを開けただけでペットが飛び出す心配もいらない。ほかに、同社の安全試験をクリアしているというハーネスもあった。他の市販製品ではお目にかからないいかにもな堅牢な造りで印象的だった。

フォルクスワーゲン

展示車両は白い『ゴルフ トゥーラン』R-Line。試作品のラゲッジスペースルームカバーはぴったりサイズで、表面はペットの抜け毛に配慮し掃除のしやすいビニールレザー調。広いラゲッジスペーススペースの全体を覆うデザインで、ペットのためだけでなく、広くレジャーなどでも活躍してくれそうだ。ほかにワンタッチで折り畳めるVWロゴ入りペットキャリアーも用意。コンパクトに収納できるから、普段の散歩だけでなく、クルマに1台積んでおき、出かけた先でペットを歩かせられないような場所で利用できる。会期中、多数の“購入申し込み”が会場でのあったという人気商品。

ルノー

イオンペットとのコラボレーションでブース内に『カングー』を2台展示。1台は限定車の「カングー ウィズ ペット」。このクルマにはイオンペットの獣医師が選んだというペット用品7点を搭載。ペットを中に入れておけるパッカブルベッドやシートベルトアタッチメントほか、ペットの飼い主なら“こういうモノが欲しかった”と思わせられるアイテムばかり。さらにカーナビ、リヤカメラなども装備し、標準車と変わらない価格設定という点も魅力。もう1台、昨年発表された、災害発生時に被災現場でペットの救命、ケアを行なうための「カングー ドクター カー」も展示があった。すでに千葉・幕張に配備され、これから増やしていくとのこと。

メルセデスベンツ

同社も専用のアクセサリーの中で“Mercedes Pets”を展開。ブースには新作の「ペットカート」を展示していた。アルミフレームを用いベビーカーと同等の強度、軽量設計で、デニム地は他アイテムとのコーディネートを図ったもの。スリーポインテッドスターのロゴも入っている。乗り心地にもこだわったといい、もちろん折り畳み式で、Lサイズなら約13kgまでの小型犬または5kg未満の小型犬3匹程度で仕様できる。展示車両はミニバンの『Vクラス』。

トヨタ

「TOYOTA DOGサークル」を展開中のトヨタ。ここではペットと飼い主のカーライフを支えるアイテムを用意している。ブースにはトヨタ純正ドッグ用品を展示。屋外での使用に便利な、タイヤの下にセットして使うリードフックなどの実物を見ることができた。またトヨタではウェブで「TOYOTA DOGサークル」も展開しており、こちらでさまざまな情報発信も行なっている。関連の通販サイトではさまざまなアイテムも用意されており、写真はそのなかのひとつのスロープ。展示車両は低床でペットフレンドリーな『シエンタ』だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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