【INDYCAR 第2戦】ヒンチクリフが今季初勝利…“優勝コース凱旋”の佐藤琢磨は苦闘18位

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
優勝した#5 ヒンチクリフ。
優勝した#5 ヒンチクリフ。 全 8 枚 拡大写真

インディカー・シリーズの今季第2戦は現地9日、米カリフォルニア州のロングビーチで決勝レースを行ない、ジェームズ・ヒンチクリフがシーズン初勝利を飾った。4年前にこのコースで勝った佐藤琢磨はレース終盤、マシントラブルでストップして18位という結果に終わっている。

伝統のロングビーチ市街地戦は、1周目からアクシデントによるフルコースイエローコーションがあったものの、その後は比較的落ち着いた展開に。しかし終盤、ちょうど全車がルーティンのピットストップをすべて終えようかという段階で2度目のフルコースイエローが発生し、残り16周でのスプリント勝負となった。

この局面をトップで迎えたのがジェームズ・ヒンチクリフ(#5 Schmidt Peterson Motorsports/ホンダ)で、彼はそのまま逃げ切ることに成功する。2番手に位置していたライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)が最終盤にスローダウンしてストップ、3度目のフルコースイエローからまたもリスタートとなるが、ヒンチクリフの首位の座が揺らぐことはなかった。

ヒンチクリフは通算5勝目で、2015年以来の優勝。その2015年にはシーズン途中以降、負傷による長期欠場を経験しており、復帰後初勝利である。「以前ここ(ビクトリーレーン)にいた時からは、多くのことが変わったわけだよね。また帰ってくることができて良かった。復帰した昨シーズンもあと少しではあったんだけどね」。感慨深げなコメントを残したヒンチクリフ、これで完全復活だ。

由緒あるレースを制したことにも、ヒンチクリフは大いに満足している。「インディ500、(母国カナダの)トロント戦、そしてロングビーチで勝ちたいという目標を持っていた。今日こうしてそのひとつを達成できたことを喜んでいるよ」。

ホンダ勢は開幕2連勝となった。2位には開幕ウイナーのセバスチャン・ブルデー(#18 Dale Coyne Racing/ホンダ)が続き、1-2独占。ブルデーはヒンチクリフに19点先行して、ポイントリーダーの座を固めている。

今回の決勝3位はシボレー勢最上位のジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)。4位がスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)、5位は昨季王者のシモン・パジェノー(#1 Team Penske/シボレー)だった。予選でポールポジションを獲得したエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)は決勝最終結果9位。

2013年にこのロングビーチで勝っている佐藤琢磨(#26 Andretti Autosport/ホンダ)は、移籍初戦の開幕戦が好内容だっただけに期待が高まる状況での臨戦だったが、フリー走行では上位につけながら、予選は18位と厳しい結果に。決勝でも終盤、トップ10が見えてきたところでマシントラブルによりストップし、リザルト上はこれまた18位。本領を発揮できず、残念な展開に終始してしまった。

佐藤琢磨のコメント
「長くてタフな一日でしたね。他とは異なる戦略を取りつつ戦いましたが、それが機能する流れにもなりませんでした。そして最後はパワーを失ってしまい、マシンを止めることになりました。マシンには手応えがあっただけに残念です。また力強くカムバックするために、チームと準備を続けます」

琢磨のリベンジに注目したい今季第3戦は、現地4月23日決勝のアラバマ州バーバー・モータースポーツパーク戦となる。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る