【GARMIN fenix 5S インプレ後編】実践!ハーフマラソンの練習に使ってみた

エンターテインメント 話題
PR
血中ヘモグロビンの流れを読み取って心拍数を計測する光学式タイプ
血中ヘモグロビンの流れを読み取って心拍数を計測する光学式タイプ 全 24 枚 拡大写真

マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチのfenix 5S(フェニックス・ファイブエス)を使ってハーフマラソンのための練習をやってみた。これまではキツくなったら歩いてしまったが、高機能デバイスを着用することでやる気満々。素人レベルだが効率的な練習方法も身につけることができた。

ハーフマラソン、練習はしたいのだけど…

5年連続で参加している気仙沼つばきマラソンはアップダウンのある難コースで開催されるハーフマラソンだ。これまであまり練習をせず、ぶっつけ本番で走っているので記録は2時間前後。2年ほど前までは制限時間が2時間だったので、タイムオーバーながら歩道を走らせてもらって完走していた。そんなレベルである。

もちろん練習するつもりはあるのだが、いざ走ってみると途中でキツくなって歩いてしまう。これではダメだとスタートとゴールを設定して記録を取るようにした。そうすると途中でやめられないし、次第にタイムも上がってきて継続的練習の動機付けになった。ただしストップウォッチを持っていなかったのでスマホをポケットに入れ、途中で取り出してラップを確認したり、ゴール時にボタンを押したり。

fenix 5Sを使って、いざ練習開始!

そんな環境下に投入したのがfenix 5Sだ。その効果はてきめんだ。ランモードを選んでスタート時にボタンを押し、ゴールしてもう一度押せばいいだけ。GPSによって実走コースが記録され、その高低差、1kmあたりのペース、心拍数の推移、ピッチ、気温が記録される。デバイス上でもチェックできるがスマホならGarmin Connect Mobileアプリ、パソコンならgarminconnect.comサイトで地図やグラフとなって表示される。

トレーニングのコーチ替わりとしても最大限に効果を発揮した。簡単なパーソナルデータを入力するだけで、専門的なプログラムによりすべてオートで「ターゲット心拍数」などやるべきことがセッティングされるのである。

フィットネスで体重減を目指す人もいれば、自己記録の更新をねらってレベルアップしたいアスリートもいる。さらには性別、年齢、平常時心拍数などによって「ターゲット心拍数」は千差万別になる。脂肪を最も効率的に燃焼させる心拍ゾーンは『220ー年齢=最大心拍数で、次に(最大心拍数ー安静時心拍数)×0.7で算出された数値にさらに安静時心拍数を足す』…なんて公式があるのだが、専門的にはとても難しい。

ところがガーミン社のすべての心拍計測機能つきスポーツウォッチは「設定」→「ユーザープロフィール」に性別、誕生年(つまり年齢)、身長、体重、最大心拍数を入力するだけ。最大心拍数は前述の220ー年齢でいい。さらに正確性を求めるなら平常時心拍数を入力するのだが、すでにfenix 5Sを腕に巻いていたら平常時心拍数は算出されているので、その項目に「平均安静時HRを使用」を選択するだけである。もちろん知識のある人はマニュアルでも入力可能。

心拍数を上手に調節し、上手に練習しよう

ちなみにインプレ筆者の最大心拍数は166なので、リラックス(Z1)83~100、イージー(Z2)100~116、モデレート(Z3)116~133、ハード(Z4)133~149、エキスパート(Z5)149~166と自動計算されていた。デバイスの画面では各ゾーンがカラー表示されるので、現在の運動強度がどのレベルにあるのかが激しい運動中にも確認できる。フィットネスで脂肪燃焼を目指すならモデレートでできるだけ長い時間を、マラソン大会の自己記録更新を目指すならハードやエキスパートの領域でインターバルトレーニングをプログラムして実践していく。

ターゲットゾーンを逸脱するとアラームが鳴るようにセットしておけば、運動強度を間違えたときはバイブレーションとビープ音で分かるので、ペースを変えてこのゾーンを維持してトレーニングを続ける。オリンピックに出場するようなトップレベルの選手がやっている練習方法だが、メタボ解消目的でも当てはまる運動方法だ。

トレーニングプラン作成なんてことはできないと思いがちだが、Garmin Connectアプリあるいはサイトに用意されているので、これを活用するだけだ。ガーミン社が検証済みのワークアウトや、世界でトップを行くコーチたちからの専門的なアドバイスでレベルに応じたプランが作られている。自分にぴったりのプランが見つかったら、Garmin Connectカレンダーに追加。ワークアウトをデバイスに送信すればバーチャルコーチとしてfenix 5Sが動き始める。

バーチャルパートナーと一緒に走れる

今回のハーフマラソンでは目標を2時間切りに設定した。そのためには1kmを5分40秒で走る必要がある。そこでfenix 5Sの「バーチャルパートナー」機能を使ってみることにした。ランの設定から「トレーニングページ」→「+追加」と進むと「バーチャルパートナー」の項目が現れる。目標として設定した「5分40秒」を入力。これで準備は完了だ。本番のときにランモードにしてスタートボタンを押せば、スクロールされる数項目の画面の中に「バーチャルパートナーページ」も表示される。遅延あるいは先行時間、実際の平均ペースとともに、『イラストとして赤い自分と設定ペースで走るグレーのパートナー』が出現する。赤が先行していれば記録を上回るペース、グレーが先行していればそれに追いつかないと記録は達成できない。

がぜんやる気が出てきたぞ。fenix 5Sを活用したこともあってトレーニングで仕上がりは上々。今回のインプレはこれで終了するが、本番では同時発売のfenix 5を使用するので、次回インプレで結果を報告したい。

《山口和幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. 「見れば見るほど味が出てくる」新型日産『リーフ』のエクステリアがSNSで話題に
  3. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る