産業革新機構 志賀会長「これだけの案件なので勉強中」…東芝メモリへの出資

自動車 ビジネス 企業動向
会見する産業革新機構の志賀会長(左)と勝又社長
会見する産業革新機構の志賀会長(左)と勝又社長 全 1 枚 拡大写真

官民投資ファンドである産業革新機構の志賀俊之会長(日産自動車副会長)は4月18日に都内で開いた記者会見で、東芝から分離した東芝メモリへの出資について「これだけの大きな案件なので当然、社内にチームをつくって勉強している」と語った。

ただ、入札のためのパートナー選定などは、現時点では「何も考えていない」とも強調した。志賀会長は、東芝による経営再建のための東芝メモリ株の売却について「ファンドであるわれわれが関係ないだろうということはない案件」とし、社内で自発的に「勉強を始めている」と述べた。

同時に産業革新機構は「あくまで法律に基づく会社なので、投資や支援基準は厳格であり、まずこれが最初のハードルとなる。その後、資産査定などに入ることになる」と、指摘した。投資基準については「社会的ニーズへの対応に加え、成長性と革新性が認められる案件であること」と補足した。

一方で、産業革新機構の現在の投資枠は1兆円強にとどまることから、志賀会長は「われわれ単独での投資はできない」とし、他のファンドや企業との連携が不可避との立場も示した。

そうしたパートナーについては「具体的にどこといった検討はしていないし、従って(外部の関係先とは)話しもしていない」と、まだ詰める段階には至っていないと表明した。また、パートナー企業については日本企業が前提になるのかとの質問には「そういうことも含めて何も決まっていない」と述べた。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 外装も内装も「どピンク」な超高級SUV、ベントレー特注部門のスゴ技とは
  2. ついに生産終了、スズキ『Vストローム650』がなぜ今も「傑作マシン」と語り継がれるのか
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  5. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る