【新聞ウォッチ】パナソニックがAI技術者を10倍の1000人規模に増強---松下幸之助翁「事業は人なり」

自動車 ビジネス 企業動向
新聞ウォッチ
新聞ウォッチ 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年4月20日付

●TPP米国抜きへ転換、政府方針、11か国で発効目指す(読売・1面)

●自慢のSUVズラリ、上海モーターショー開幕(読売・8面)

●パナ、AI技術者を大増員へ、21年度末までに1000人、自動運転車など成長見込む(朝日・7面)

●小型SUV改良ベンツが新商品(毎日・7面)

●2国間貿易枠組み意欲、ペンス氏、「日本企業の投資感謝」(産経・11面)

●ホンダ、中国でEV、来年発売、現地専用モデル(日経・13面)

●ガソリン3週ぶり上昇、店頭134.0円(日経・22面)

ひとくちコメント

松下幸之助翁の経営語録に「事業は人なり」という名言がある。企業を成長・発展させるのは技術でも製品でもなく、人であることを自らの経験から教えているものだが、その松下幸之助が創業したパナソニックが、人工知能(AI)に詳しい技術者を2021年度末までに、現在の10倍の1000人規模に増強するという。

きょうの朝日が報じているが、インターネットにつなげて機能を高める「スマート家電」や、自動運転車など、今後の成長を見込む商品の開発に欠かせないためだからだそうだ。

まずは、現在、100人ほどのAI技術者を、18年度末までに300人に増員。 この4月に入社した新入社員から「AI採用枠」を導入したほか、家電や通信などデジタル製品の技術者に対し、専門分野を転換するための社内教育も行うそうだ。

また、外部人材も積極的に活用する方針で、すでに、AI分野で実績のあるソフトウェア会社や大学の研究者らを、幹部としてヘッドハンティングしているという。

朝日によると「AI技術者は、世界中の電機や自動車メーカーが必要としている。AIで先行する米企業を交え、今後は少ない人材をめぐる争奪戦が過熱する可能性もある」と伝えている。

人間を超える優れた頭脳がAIのようだが、そのAIの最先端技術を開発し、使いこなすのが人間だとすれば、いかに優れた人材を育てられるのかどうかで、会社の命運は決まる。「少数精鋭」という考え方もあるが、情報化社会の今の時代でも、「人使いの名人」と言われた松下幸之助氏の経営語録は「目からウロコが……」ということなのだろう。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  4. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  5. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る