世界初の電動VTOL機が試験飛行に成功…エアタクシーのプロトタイプ

航空 テクノロジー
リリウムジェットの初飛行
リリウムジェットの初飛行 全 9 枚 拡大写真

ドイツのリリウム社は20日、同社が開発中の電動VTOL(垂直離着陸機)である『リリウムジェット』が、ドイツにおいて各種飛行試験を遂行したと発表した。

【画像全9枚】

2人乗りのプロトタイプは、その特徴と言えるホバー状態から固定翼による前進飛行への移行を含む、各種機動(マニューバー)を実行した。初飛行は無人で、遠隔操作によって行われた。

リリウムジェットは100%電気動力だ。VTOLと、固定翼で揚力を得てジェット=空気噴射で推進する、従来の飛行機と同様の飛行の両方が可能だ。軽量機体に小型の電動ジェットエンジン=電動ファンを36基搭載する。電動ファンは12の可動フラップに取り付けられている。

リリウムによるとリリウムジェットは、エネルギー消費がドローンのような回転翼機と比べて90%少ないいっぽう、航続は300km、巡行最高速度は300km/h.に達する。飛行距離あたりのパワー消費は電気自動車並だという。

今後リリウムでは、5人乗りのより大型の機体を開発し、エア・タクシーやシェアリングサービスに提供する。米ニューヨークの都心マンハッタンからJFK空港まで、リリウムジェットだとおよそ5分で到達できるそうだ。自動車だと55分ていどはかかる。

リリウムの共同創業者で現CEOのダニエル・ヴィエガント氏は「試験飛行の成功は、我々の技術革新が予想通りに実現できたことを証明した。今後は5人乗りの量産機体の開発にフォーカスできる」と語る。

《高木啓》

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