【GARMIN fenix 5S インプレ前編】安くてもトップモデルと同等の高機能

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fenixシリーズにしては小ぶりでコンパクト化したが、高性能は継承
fenixシリーズにしては小ぶりでコンパクト化したが、高性能は継承 全 17 枚 拡大写真

マルチスポーツ対応プレミアムGPSウォッチのfenix(フェニックス)シリーズに、コンパクトモデルの「fenix 5S(ファイブエス)」がラインナップされた。トップモデルとほぼ同等の機能を備えつつ、軽さと着用感のよさが魅力。

今回はホワイト仕様を見てみる

5Sのカラーはグレー(ブラックバンド)とホワイト(ホワイトバンド)の2タイプが用意されていて、今回のインプレで実際に使用したのはホワイト仕様だ。同時発売された「fenix 5 Sapphire(ファイブ・サファイア)」が7万4800円(以下すべて税別)に対し、5Sは両カラーとも6万4800円とリーズナブル。

ガーミンのホームページからダウンロードできる製品マニュアルは5 Sapphireと5Sが共通なので、両者の1万円違いはどの部分なのか実機を手にしてくまなく検証してみる。5 Sapphireの優位性はバッテリー寿命が長いこと、耐傷性サファイアガラス仕様であること、交換用ベルトが1つ付属していること、Wi-Fi接続もできることの4つだ。全体的な性能はコンパクトモデルの5Sでも上位機種とそん色ないできあがりだ。

一方で、質実剛健なfenixシリーズの魅力を継承する5 Sapphireは手首が細い人には大ぶりであることがデメリットとなる。スリムな女性に装着してもらったが、ベルト穴をめいっぱい締め込んでもランの腕振り時にズレてしまうことが確認された。コンパクトモデルの5Sはそれを補うもので、どんなに細身の人でもしっかりとフィットする。とりわけホワイトモデルは女性にマッチするデザインだ。

よりトレイルランに適したモデル

マルチスポーツ対応ウォッチというだけあって、さまざまなスポーツで活用できるのは言うまでもない。搭載機能を最も活用できるのはもちろんランニングだ。こちらの使い勝手はすでにインプレしたfenix 5Sグレーモデルを参照していただきたい。

【GARMIN fenix 5S インプレ後編】実践!ハーフマラソンの練習に使ってみた

トレイルランも舗装路のランと同様に搭載機能を十分に活用できる。走るという行動は同じなので、ロードランもトレイルランも変わらないじゃないかと思うかも知れないが、不整地や山の中を移動するトレイルランはアップダウンのデータがより重要になってくる。その点、fenixシリーズは高度計(Altimeter)・気圧計(Barometer)・コンパス(Compass)を搭載したABCウォッチでもあるので、ランニング専用モデルのForeAthlete(フォアアスリート)シリーズよりもトレイルランに適している。

試しにアクティビティとして「トレイルラン」を選択すると、「自動クライム」機能がオンになった。登坂移動時と平坦移動時に表示するページを自動切り替えするようになるのだ。もちろん設定でオフにすることも可能。

平坦時表示画面とは、平坦な登山道や道を移動している時に表示するデータページのこと。登坂時表示画面とは、登っている時に表示するデータページのこと。この自動クライム機能が作動した際、分かりやすいように画面反転させることもできる。

登山やハイキングと同様に「昇降速度」も計測される。1時間あたりどれだけ高度差を獲得したかをメートル単位で表示するので、コースの高低差をあらかじめ調べておけば、あとどのくらいでピークに到達するかを予測することができるというわけだ。

マリンスポーツやその他のアクティビティにも力を発揮

プールを泳ぐスイムは距離・ペース・ストローク数などの追跡が可能。マリンスポーツのSUP(スタンドアップパドル)やボートなどパドルを扱うアクティビティではストローク計測、ストローク率に加えストロークごとの距離が測れる。スキー/スノーボードモードでは速度・距離・標高差・自動滑走計測(リフト搭乗中の自動停止機能付き)を表示。ゴルフではGarmin Connectからダウンロードしたコースのフロント、ミドル、バックまでの距離を測定したり、ステータス追跡(フェアウェイヒットなど)、グリーンビュー、自動ショット検出、自動距離測定といった拡張機能もある。

このように各アクティビティを選択した段階で、その運動をする際に重要度を持つ機能を選択して計測の準備を整える。必要なデータだけをデバイスに表示するのがマルチスポーツ対応ウォッチの真価とも言える。

fenix 5Sには2本柱となる主力機能が備えられている。GPS計測によって移動時のデータが克明に記録されること。そして光学式心拍計によって気軽に運動強度の推移や身体変化が調べられること。アクティビティ後にこの2つの要素を合体させて分析すれば、運動時のさまざまな身体状況が把握できる。記録や優勝をねらうアスリートならさらなる効率的トレーニングに役立つ。フィットネスで健康増進したい人なら運動の効果を実感して、継続するモチベーションになる。

インプレ中編では、ランニングとともに心拍計付きGPSウォッチの機能を最大限に発揮することができる有酸素スポーツの雄、サイクリングに挑戦。その性能をさらに検証してみよう。

《山口和幸》

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