【MotoGP 第4戦スペイン】ホンダが1-2、ドゥカティは表彰台100回達成

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MotoGP第4戦スペインGPはRepsol Honda Teamが今季初の1-2フィニッシュ。
MotoGP第4戦スペインGPはRepsol Honda Teamが今季初の1-2フィニッシュ。 全 10 枚 拡大写真

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)にとって、第4戦スペインGPは完勝といえるものだった。

7日の決勝日、ヘレスサーキットは気温が28度まで上がり、路面温度は40度を超えるというタイヤに厳しいコンディション。しかしペドロサは、地元ファンからの大きな声援もあって、圧倒的な速さを披露した。

好スタートを切るとそのまま一気にペースを上げ、27周のレースでトップの座を他者に一度も譲ることなく、真っ先にチェッカーを受けた。ポール・トゥ・ウィンだ。

2位にはチームメイトのマルク・マルケスが入り、『Repsol Honda Team』にとっては2015年ドイツGP以来2年ぶりの1-2フィニッシュを達成。

3位はホルヘ・ロレンソ(Ducati)で、ドゥカティは今シーズン初の表彰台を獲得。これでドゥカティのMotoGP通算表彰台登壇回数は、節目となる100に達した。

ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)のコメント

「ヘレスで優勝することができてとてもうれしい。まさに、スーパーハッピーな気分だ。大好きなサーキットで、家族と友人、そしてすばらしいファンがいる前で優勝することができた。今大会は、レースウイークを通じて順調だったし、どのセッションもすばらしい気分だった」

「レースも完ぺきだった。今日は優勝する自信があったので、スタート前に少し緊張した。しかし、うまく集中できたし、スタートも決まった。ただ、今日の路面コンディションはあまりよく、フロントはかなりスライドした。フロントはミディアムの方がフィーリングはよかったし、決勝でも、ミディアムの方がペースはよかったかもしれない。しかし、決勝はハードを選んだ。その判断に満足している。今日はマルク(マルケス)が後ろでプッシュし始めたときに、それまでのギャップをキープする走りに徹した。とにかく、限界を超えず、転ぶことだけは避けようと決めた。それがうまくいって、こうして優勝できた」

「今大会はグランプリ3000戦という記念すべきレースだった。1000回大会は(アンヘル)ニエト、2000回は(ミック)ドゥーハン、そうした伝説のライダーたちに続いたことはとても名誉だ」

マルク・マルケス(MotoGP 2位)のコメント

「ヘレスで2位になれてとてもハッピーだ。このサーキットは、自分にとってあまり得意なサーキットではないが、高いレベルで戦うことができた。これからのシーズンを考えるととてもポジティブなことだ」

「今日のダニは、本当に速かった。今週はウエットでもドライでも速くて、セッションをこなすごとに彼との差を縮めることに成功したが、彼のペースをキープするのはとても難しいことだった。今日は、彼を追ってプレッシャーをかけようとしたが、何度か危ない瞬間もあり、バレンティーノ(ロッシ)とマーベリック(ビニャーレス)のポジションを確認しながら、2位をキープすることにした。今日のような暑い気温と路面コンディションでハードを選択したが、今日は、それでも柔らかいフィーリングだった」

「4戦を終えて、トップと4点差になり、完全にチャンピオンシップの戦いに戻ることができた。今日は母の日(スペインでは7日が今年の母の日)なので、この結果を母に捧げる」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 3位)

「ここまでの3戦は複雑なレースが続いてしまったが、今日は地元のファンの前で表彰台に立つことができた。30歳の誕生日に最高のプレゼントとなった。今日の3位表彰台は、本当に大変な思いをして掴んだので、これまで何度も勝ち取ってきた優勝以上に嬉しい。ヘレスはデスモセディッチと相性が良いとは言えない。そんな場所で表彰台に上れたのだから、歓びもひとしおだ」

「正直に言うと、表彰台争いに絡めるとは思っていなかった。フロントタイヤの選択がカギだったと思う。スタートでは、目の前にかなりのライダーがいてちょっとしたカオス状態だった。だが、簡単に諦めるつもりもなかったからこそ、ザルコをオーバーテイクして3位になれたのだと思う。この数カ月はかなり厳しかったが、自分を信じる気持ちをずっと持ち続けてきた。チームも一貫して僕を信用してくれている」

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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