三菱自、燃費不正問題の影響大きく7期ぶりの赤字転落 通期決算

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三菱自動車は5月9日、2017年3月期(2016年4月~2017年3月)の連結決算を発表した。

それによると、売上高1兆9066億円(前年同期比-15.9%)、営業利益51億円(-96.3%)、経常利益89億円(-93.7%)、最終赤字は1985億円(前年同期は725億円の黒字)。同社の最終赤字は2010年3月期以来、7期ぶり。

営業利益は、上期時点の損失316億円を下期に打ち返し、通期で51億円の黒字を確保。純利益は、上期までの燃費不正問題影響が大きく1985億円の赤字となったものの、下期単独では211億円の黒字に転換している。

当期の販売台数は92万6000台(-12%)。日本では下期に回復してきたものの、燃費不正問題の影響による大きな落ち込みを挽回するには至らず8万台(-22%)にとどまった。北米は13万8000台(+2%)、欧州は17万9000台(-13%)、アジアは31万5000台(-2%)、その他地域は21万4000台(-24%)だった。

2017年度のグローバル販売台数は、世界戦略車『エクリプス クロス』やインドネシア生産の小型クロスオーバーMPV投入などによる拡販を織り込み、11%増の102万9000台を計画。今期の業績見通しは、売上高2兆円(+4.9%)、営業利益700億円(+649億円)、経常利益790億円(+701億円)、最終損益は680億円の黒字(+2665億円)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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