三菱ふそう、川崎に小型EVトラック用急速充電設備を開設…日本初

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EVパワーチャージャーとeCanter
EVパワーチャージャーとeCanter 全 10 枚 拡大写真

トラック大手メーカーの三菱ふそうトラック・バス株式会社は5月10日、神奈川県川崎市内にある同社の川崎工場に日本初のトラック用充電設備を2箇所設置(計8台分)し、同日公開した。

三菱ふそうトラック・バスは、2017年後半から世界初のEV小型トラック『eCanter』の販売を予定している。同車は川崎工場で生産され、日本をはじめ米国や欧州に納入される。小型トラックは、コンビニ業界や宅配便などに必要不可欠な物流の要。しかし騒音や環境への影響も内包していたため、『eCanter』の導入でそれらが解決されることが期待される。

ただ、問題は充電インフラの整備だ。現在、日本国内には約7000箇所の急速充電施設が設置されているが(2017年1月11日現在 ※CHAdeMO協議会調べ)、小型トラック用の充分なスペースを確保した施設はなかった。そこで三菱ふそうは、小型EVトラック用途に特化した施設を開設し、ユーザーにサービスを提供する。

施設の利用は24時間可能で、CHAdeMO方式(出力:50kW、直流50~500V、125A)7台、CHAdeMO/COMBO方式併用(出力:50kW、直流50~500V、125A)1台を備える。

公開同日に行われた記念式典には、三菱ふそうトラック・バスの松永和夫代表取締役会長をはじめ、マーク・リストセーヤ同社代表取締役社長・CEO、福田紀彦川崎市長らが列席。リストセーヤCEOは「巨大都市にはこのような設備が必要不可欠。行政機関やお客様と協力しながら、地球環境の改善に努めていきたい」。福田市長は「川崎市は工業の発展と共にあり、公害問題とも向き合ってきた。急速充電設備の普及に向けて、連携・協力して取り組んでいきたい」と語った。

《阿部哲也》

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