東京都交通局は、5月19日から「さようなら7000形」ラッピング電車を運行している。
7000形は1954年に登場、1956年までに7001号から7093号までの93両がアルナ工機で製造された。
登場当初は正面が二枚窓のスタイルだったが、比較的新しい31両(7055~7078・7081~7084・7086・7087・7089号)が荒川線に集結した後の1978年には、ワンマン化に伴い車体が更新され、現在のような正面1枚窓のスタイルに変わった。この時に番号が7001~7031号に改められている。
その後は冷房化改造などが施されたが、1991年から廃車が始まり、7000形を大規模に改修した7700形が運行を始めた2016年以降は、残っていた10両の廃車が急速に進み、現在は7001号と7022号のみが運行されている。これら2両には6月上旬まで「さよなら7000形」のヘッドマークが掲出されている。
運行されているラッピング電車は8500形8502号を使用したもの。側面には「さようなら7000形」と描かれており、車内では7000形が活躍していた頃の写真が掲出されている。
運行期間は6月11日までで、運行情報は東京都交通局のウェブサイトにある「都電運行情報サービス」で確認できる。