【ブリヂストン アレンザ001 試乗】見た目以上にプレミアム、“走れる”SUV用タイヤ…桂伸一

試乗記 国産車
ブリヂストンのSUV用プレミアムタイヤ「アレンザ001」を桂伸一氏がインプレッション
ブリヂストンのSUV用プレミアムタイヤ「アレンザ001」を桂伸一氏がインプレッション 全 9 枚 拡大写真

商品説明では新ブランドである事を受けたあと、早速ドライとウエットのハンドリングコースで試乗開始。プレミアムSUVにマッチするスポーツ系タイヤというから、V8やV12、あるいはディーゼルの有り余るパワーとトルクで、タイヤに負荷がかかる走行をすれば、特性は一目瞭然だと思ったが、試乗車は『エクストレイル』。

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もちろんエクストレイルに不満はない。静粛性が高いクルマなので、ロードノイズ、タイヤノイズの確認しやすいのは好都合だった。

装着サイズは225/65R17。偏平率が高い関係もあり、タイヤからのノイズ、とくに筆者が近年気にするのは“気柱共鳴とか空同音”の類だが、それがマイルドになるサイズではある。気柱や空同音とは、タイヤが転がり路面を叩き、凹凸による変形を受けて発生するタイヤからの音だ。

ボールを地面にバウンドさせると“ポテンッ”と響く。あの現象がタイヤで発生する。タイヤでもやはりポテン、コトンと、擬音はヒトによって表現方法は様々だが、走行中に発生している音である。

あまり気持ちいい音ではないのでこの場合“ノイズ”と呼ぶが、その音の類を『アレンザ001』は実に上手く抑え込んでいる。

ノイズだけではない。実際、コーナーを攻めると、アレッ!! と思うほど曲がる。しかもスキール音も発生しにくい。路面を捉えグリップしている感が強い。舵角を与えていく時のロードノイズの変化も少ない。急激なレーンチェンジ時のタイヤの撓み量も、想定内(腰砕け感なし)で不安を感じさせない。

驚きは、その速いペースを保ったままウエット路に進入した時だ。2トンに迫る巨漢なので雨の水膜でタイヤが浮く現象、ハイドロプレーニングが起りにくいとも言えるが、S字を正確にトレースし、レーンチェンジを俊敏に抜け、旋回ブレーキング等々、オーバーなアクションを与えたが、グリップ感の変化がほぼないに等しい。

テストコース内だけにドライ/ウエットハンドリングとも、すべてオーバースピード状態で過剰な操作を与えたが、ステアリングの操舵感が変化する事もなく。アンダーステアで曲がりにくくなるなど、変化がじつに少なく終始安定した、安心のグリップレベルだった。

低燃費性能とロングライフ性能も優れているというが、これについては短時間の試乗のため確認できず。

明らかに高いグリップ力を持ったスポーツ系タイヤなのだが、音の類はプレミアム系タイヤの要素。トレッド面やサイドウォールを含めて見た目(大人しいデザイン)よりも明らかに“走れるタイヤ”であったと報告する。

桂 伸一|モータージャーナリスト/レーシングドライバー
1982年より自動車雑誌編集部にてレポーター活動を開始。幼少期から憧れだったレース活動を編集部時代に開始、「走れて」「書ける」はもちろんのこと、 読者目線で見た誰にでも判りやすいレポートを心掛けている。レーサーとしての活動は自動車開発の聖地、ニュルブルクリンク24時間レースにアストンマー ティン・ワークスから参戦。08年クラス優勝、09年クラス2位。11年クラス5位、13年は世界初の水素/ガソリンハイブリッドでクラス優勝。15年は、限定100台のGT12で出場するも初のリタイア。と、年一レーサー業も続行中。

《桂伸一》

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