わたらせ渓谷鐵道でJR検測車が脱線、大間々~間藤間で運転見合わせ

鉄道 企業動向

わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線の花輪(群馬県みどり市)~水沼(桐生市)間で5月22日、列車が脱線した。わたらせ渓谷鐵道は翌23日も同区間を含む大間々~間藤間で列車の運転を見合わせ、バスによる代行輸送を行っている。

運輸安全委員会の発表などによると、キヤE193系気動車(3両編成)が花輪~水沼間を走行中、運転士が異音を感知。列車を非常停止させたところ、2両目の全ての車軸が進行方向左側に脱線していた。現場は水沼駅から花輪方へ約730mの地点にある、桐生市内の踏切付近。踏切の花輪方は線路がカーブしている。

わたらせ渓谷線は、桐生~間藤間44.1kmを結ぶローカル線。かつては国鉄の足尾線だったが、国鉄の経営悪化に伴い第三セクター化されることになり、JR東日本への暫定承継を経て1989年3月から群馬県などが出資するわたらせ渓谷鐵道の路線になった。1日の平均通過人員(旅客輸送密度)は国鉄時代の1977~1979年度が1315人だったが、2014年度は415人に減少している。

今回脱線したキヤE193系はわたらせ渓谷鐵道の車両ではなく、JR東日本が保有する気動車。走りながら架線や線路の状態をチェックする検測車だ。JR東日本の路線を中心に検測を行っているが、JR北海道やわたらせ渓谷鐵道など他の鉄道事業者が運営する路線の検測にも使われている。5月24日以降、JR久留里線や京葉臨海鉄道での検測が予定されていた。

《草町義和》

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