【新聞ウォッチ】6年ぶり復活のシビックに試乗、往年の「ホンダらしさ」どこまで

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ホンダ・シビックタイプR新型
ホンダ・シビックタイプR新型 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年5月24日付

●テロ準備罪衆院通過、自公維、今国会で成立へ(読売・1面)

●挑め、ガラスの天井、中東初の女性レーシングチーム、5人の団結自由へ疾走(読売・7面)

●ダイムラー捜索排ガス不正容疑、ドイツの検察当局(朝日・7面)

●6年ぶり「シビック」復活、ホンダ公開、今夏発売(毎日・9面)

●ソニー「完全復活」に自信。エレキ・映画の回復課題(産経・10面)

●トヨタやMIT、自動運転へ先端技術研究(産経・10面)

●「ちょい乗り」タクシー快走、初乗り410円、利用36%増(日経・5面)

●VW、中国で提携3社目、政府と蜜月、EVも、特別待遇、800億円投じ新工場(日経・11面)

●執行役員から社長選任可能、三菱自、定款変更(日経・11面)

●パーク24、1割減益、11~4月営業、カーシェア投資増(日経・17面)

ひとくちコメント

ホンダが、今夏国内市場にも投入する10代目となる『シビック』の日本仕様(プロトタイプ)モデルの試乗会を千葉県袖ケ浦市にあるサーキット「袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ」で行った。

「CIVIC DAY」と名付けた報道関係者向けのイベントだが、きょうの毎日、東京、日経などが「シビック6年ぶり復活、ホンダ、走りを意識」などとのタイトルで、取り上げている。

例えば、毎日の記事では、取材対応した本田技術研究所の四輪R&Dセンター長の三部敏宏執行役員が「高速安定性と快適性を実現し、グローバルホンダの新基準となる車に仕上がった」と強調したと掲載。また、日経も「重心を低くするなど、走りを楽しみたい自動車ファンが好む設定にした」などと伝えているが、せっかくの試乗会にもかかわらず、記者自身の走りの感想などには触れていない。

それはともかく、試乗会では排気量1.5リットルの直噴VTECターボエンジンを搭載したセダンとハッチバックの2タイプを運転。今回、試乗する機会はなかったが、スポーツ性能を高めた「タイプR」も投入する。

試乗はそれぞれサーキットを3周しただけだったが、アクセルを踏み込んで路面から伝わる無駄のない加速性やコーナーでの滑らかなハンドル操作など「往年のホンダらしさが、久しぶりに戻ってきた」との印象を受けた。ただ、あくまでも走るために整備されたサーキットでの走行であり、これが一般道ではどうなのか、というとらえ方もある。

外観は個性的ではあるが飽きのこないデザインのような印象を受けたが、内装はブラックに統一されて限りなく地味。なかでもメーターやナピー周辺のインパネのデザインは、きわめてシンプル。目障りにならないのは、むしろ、走りを楽しむドライバーには運転に集中できるメリットもあるようだ。

初代のシビックが誕生したのは1972年。その時代に青春を謳歌した世代は、すでに還暦を過ぎて高齢化社会の仲間入り。当世は自動運転などの話題が満載だが、その世代のドライバーはハンドルを握ることに喜びを感じている人も少なくない。そんな車好きの往年のホンダファンが、10代目となるシビックにもようやく目を向ける可能性もある。

《福田俊之》

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