ヤマハ、GP500勝達成…ロッシやレイニー、ロバーツらライダーがコメント

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MotoGPフランスGPで通算500勝を達成したヤマハのファクトリーチーム。
MotoGPフランスGPで通算500勝を達成したヤマハのファクトリーチーム。 全 4 枚 拡大写真

MotoGPフランスGP(5月21日ルマン)で、ヤマハのファクトリーチーム『Movister Yamaha MotoGP』のマーベリック・ビニャーレスが優勝し、達成されたヤマハグランプリ通算500勝。その偉業に貢献したライダーを数字で見てみよう。

まず合計55勝をヤマハにもたらしているのがバレンティーノ・ロッシで、ヤマハでのGP初勝利は2004年のMotoGP開幕戦・南アフリカGPでのこと。ヤマハを代表するライダーは、名実ともにロッシということになろうか。

ロッシはヤマハの公式サイトにて以下の通りコメントを発表している。

「ヤマハの500勝達成にあたり、僕がそのなかで最高の勝利数を獲得していることを心から誇りに思います。僕はヤマハで合計55勝を挙げましたが、それぞれの喜びの瞬間は良い思い出であり、長年にわたってヤマハに乗り続けられたことを本当にうれしく思っています」

「ヤマハライダーであることは、すばらしいバイクに乗れるばかりでなく、このチームの一員でいられるという意味でも、特別なことなのです。今日の500勝達成に際して、僕自身は表彰台に立つことができず非常に残念でしたが、これからもヤマハYZR-M1とともにレースを続け、さらに優勝回数を増やしていきたいと思います」

続くのがホルヘ・ロレンソの44勝で、39勝を記録しているのは1960年代から70年代に活躍したフィル・リード。そしてここからは、エディ・ローソン(26勝)、ウェイン・レイニー(24勝)、ケニー・ロバーツ(24勝)と、80年代のバイクブーム世代にはお馴染みのビッグネームが続く。

ケニー・ロバーツ談
「ヤマハには感謝してもしきれません。ヤマハは日本の大企業であり、ヤマハ社員の仕事に対する取り組みはすばらしいと思います。またヤマハはグローバルなモーターサイクル企業であり、だからこそレースの世界で多くの勝利を挙げてきたのです」

「私はいつもヤマハファミリーの一員ですし、ヤマハとともに歩んでいた頃は人生最高の時でした。これからもそうでしょう。そしてこれまでも現在もすばらしいライダーたちがヤマハにはいます。これもまた私にとっては誇りです」

ウェイン・レイニー談
「ヤマハのDNAはレースです。ヤマハと24勝をともに挙げましたが、レースのたびにそのDNAを強く感じてきました。それは、マシン、私自身、チームから大きなパフォーマンスを引き出してきたのです。ヤマハはプロジェクトに専心してくれ、私たちはすばらしいチームになりましたが、この努力なしでは、私は勝利を挙げることができなかったことでしょう」

「ヤマハは偉大な会社であり、いつも親切に迎え入れてくれて、居心地の良い場所でした。すべては勝つために、私やすべてのライダーに勝つチャンスを与えるために邁進してきたヤマハをすばらしく思います。グランプリで優勝することは、ライダーにとって最高のことであり、500勝達成に貢献できたことは誇りに思います」

さらに、ビル・アイビー(21勝)、カルロス・ラバード(19勝)、ルカ・カダローラ(13勝)、ジャコモ・アゴスチーニ(12勝)という名ライダーらの名が連ね、初勝利は1963年、世界GP第5戦ベルギーGPの250ccクラスにて、日本人ライダーである伊藤史朗選手の優勝によってもたらされている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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