トヨタとGlobal Institute、バーチャル人体モデルを使った共同研究を開始…モータースポーツ車両の安全性向上へ

自動車 テクノロジー 安全
THUMS(WECモデル)
THUMS(WECモデル) 全 5 枚 拡大写真

トヨタ自動車は6月13日、モータースポーツの安全研究を統括するGlobal Institute(GI)と、バーチャル人体モデル「THUMS(サムス)」を用いた4年間の研究プロジェクトを共同で開始したと発表した。

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衝突安全実験ではダミー人形が広く使用されるが、脳や内臓など、体内の各部位がどのように衝撃を受けるかまで詳細に分析することは難しい。そこでトヨタは、実際の事故における傷害発生のメカニズムをコンピューター上で解析できる人体を模擬したモデル THUMSを、2000年より豊田中央研究所と共同開発。THUMSを用いた解析を実施している。

トヨタは一般車両だけでなく、THUMSを2007年以降、モータースポーツにおける事故の傷害解析にも応用。FIA(国際自動車連盟)やNASCAR(全米自動車競争協会)からの個別の依頼でTHUMSを用いたドライバーの受傷要因の解析を実施してきた。これらの研究の中で、レースカー特有の着座状態において衝突時の減速度により背骨や臓器に強い負荷が加わるメカニズムを解明し、その負荷を軽減するための方策を検討している。

GIとの4年間にわたる共同研究では、レースカーだけでなくラリーカーの衝突も含めた幅広いモータースポーツ競技における衝突事故を研究の対象とし、シート構造やシートベルト配置などの見直しを検討。この結果をもとにGIがレギュレーションのアップデートなど、モータースポーツ車両の安全性向上につながる施策を検討していく予定だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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