【独ボッシュ二輪技術説明会】スマートフォンと接続し、メーター画面上でアプリを操作

モーターサイクル テクノロジー
ボッシュのモーターサイクル用mySPIN(マイスピン)。
ボッシュのモーターサイクル用mySPIN(マイスピン)。 全 17 枚 拡大写真

車載ディスプレイに、スマートフォンで得られる情報を表示させて操作するボッシュのスマートフォン統合ソリューション『mySPIN(マイスピン)』を、ドイツ・ボックスベルグで開かれたボッシュの技術説明会で体験してきた。

これは車体とスマートフォンを繋げるシステムで、四輪乗用車向けには『ジャガー ランドローバー』などで2014年以降実用にいたっている。

モーターサイクル用マイスピンは、デモンストレーション用に用意されたKTM『1290スーパーアドベンチャー』のメーターディスプレイで使い勝手を確かめることができた。

まず便利だと感じたのは、ハンドルに設置されたスイッチやボタンで自分のスマートフォン内のさまざまなデータにアクセスでき、その操作がライディングの妨げにならないよう配慮されていること。ライダーはヘルメットに内蔵したヘッドセットで好きな音楽を聴いたり電話の応対ができるほか、車載ディスプレイ上でアプリも利用できてしまう。

AndroidおよびiOSとの互換性があり、アプリの制作についてはREVER、Genius Mapsの2社とボッシュは提携している。

REVERはトラッキング機能、セルフサービス分析機能、二輪車ネットワークコミュニティなど、ライダー向けのカスタムメイドの各種機能をサプライ。Genius Mapsは即時算出機能、オフラインのルートプランニング機能、アプリ内メッセージ機能などを盛り込んだ二輪車向けナビゲーションシステムを提供する。

mySPIN は二輪車のCANバスとクラウドに接続されるため、各メーカーは自社の車両に特化したデータを収集して分析し、その情報をライダーに提供することが可能。たとえば、燃料タンク内のガソリン残量が少なくなったときやタイヤの空気圧が減ったときに、近くのガソリンスタンドへ立ち寄るよう情報をライダーに伝えることもできる。

【独ボッシュ二輪技術説明会】
1. 前年比2割増しの売上高、20年までに10億ユーロに
2. 電話応対などスマホ操作がハンドルのスイッチで可能---ICCがスゴイ!
3. バイクとクルマとインフラをネットワーク化すれば事故の1/3は防げる
4. 旋回中もフルブレーキが可能…MSCの高い安全性を実感
5. 不安だった坂道での停止&発進を解消…VHCの恩恵は大きい
6. 二輪車用ABS進化の歴史と量産がますます加速する今後協力:ボッシュ(技術説明会)

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  3. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
  4. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
  5. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る