【ホンダコレクションホール 歴代カブ試乗】歴史的大ヒットも納得…初代スーパーカブC100

モーターサイクル テクノロジー
1958年(昭和33年)スーパーカブC100
1958年(昭和33年)スーパーカブC100 全 18 枚 拡大写真

日本の経済発展を支え、多くのライダーから愛されているホンダ・スーパーカブ。その初代が発売されたのは1958年(昭和33年)のことで、その名は『スーパーカブC100』であった。

【画像全18枚】

ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)内にあるホンダコレクションホールには、約350台もの二輪、四輪、汎用製品が展示されているが、もちろん『スーパーカブC100』も大切に所蔵されている。

今回なんと、エンジニアの手によって走行可能な状態にある貴重な車両を、試乗させていただく機会を得た。

エンジンは空冷4ストロークOHVで、排気量49cc、4.5馬力というスペック。小排気量は2ストロークエンジンの方がパワーが稼げるのは常識だったが「煙が出ない」「オイルの匂いが付かない」という優位性からお蕎麦屋さんの配達などに重宝された。

走ってみると、OHV2バルブ単気筒という教科書に出てきそうなシンプルなエンジン構造で動いていることを連想させる機械音と、独特の吸排気音がハーモニーとなって心地良い。

まもなく生産されて60年が経とうとしていると思えぬほど軽やかに走り、当たり前のことながらこの時点で現代のスーパーカブと同じような優れた面をほぼすべて持ち合わせているから驚く。

それは親しみやすいデザインであったり、ステップスルーの低床バックボーン式フレームによって女性でも気軽に乗れることであるほか、自動遠心クラッチによってクラッチレバー操作が不要であることなどたくさんある。

こんなにも走っていて楽しく、乗りやすく、操作が簡単なのだから、さぞかし画期的だったのだろう。発売と同時に爆発的な大ヒットとなり、翌年には早くも累計生産台数が20万台に迫ったというのだから歴史的な商品と言えよう。

そんなことを考えつつ走っていると、本田宗一郎の「世界へ」という魂が込められたスーパーカブ躍進の原点に触れることができて、なんだか嬉しくなってくる。

「オートバイって面白い!」

もう声は届かないかもしれないけれど、本田宗一郎にそう伝えたい。

【ホンダコレクションホール 歴代カブ試乗】
1. これが原点…1955年製 F型カブ
3. ムンムンと漂う60'sホンダレーシング魂…スポーツカブC110
4. NHK朝ドラで畦道を疾走する噂のバイク…ポートカブC240
5. ライフルを構えつつライド!?…ハンターカブ
6. 静かで丈夫! 子どもの頃に慣れ親しんだスーパーカブの姿協力:ホンダ(試乗)

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のバイクカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説。現在、多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プロボックス』ついに全面刷新か? 見えてきた次期型の進化
  2. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
  3. からあげ棒まで1/64に、セブン-イレブンの情景模型 トミーテックが2027年2月発売
  4. ランクルの足元が激変! 軽量・高剛性を極めた『ボルクレーシング』注目モデルPR
  5. ホンダ『フリード』は次の改良でどう進化?「クロスター BLACK STYLE」登場か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. 日立エナジー、空飛ぶクルマ向け電力インフラ整備へ…Eve Air Mobilityと覚書締結
  4. 生活道路の法定速度が30km/hへ、9月1日から引き下げ---ここまで影響アリ
  5. スズキ初の軽EV『eスカイ』発売へ、その使命とは…開発責任者「アルトのように“時代に残る”1台に」
ランキングをもっと見る