書店で売っていない秘密本? アイサイトのひみつ、スバルのひみつ

自動車 テクノロジー 安全
ぶつからないクルマのひみつ
ぶつからないクルマのひみつ 全 1 枚 拡大写真

『ぶつからないクルマのひみつ』
漫画:山口育孝
構成:橘悠紀(学研プラス)
※学校・図書館向け流通書籍のため定価表示、ISBNコードなし

書店に流通していない、世の中の秘密を解き明かす書籍をご存じだろうか。と書くとなにやらヤバいイメージだが、ようは図書館や学校の図書室でおなじみの学研「ひみつ」まんがシリーズの書籍のことだ。

学研は古くから独自の流通ルート、教材ルートなど、書店ルート以外の販路をもっている。そういった一般の書店では購入できない出版物も多い。

さて、今回紹介する本は、『学研まんがでよくわかるシリーズ123 ぶつからないクルマのひみつ』だ。レスポンス読者ならこれがスバルのアイサイトの本だということはすぐわかるだろう。実際そのとおりである。したがって、本書の中身をあえて説明する必要はないと思われるが、それでも読んでみるといくつか発見があるのではないだろうか。

たとえば、アイサイトの原型は、燃焼室の燃料の燃え方を立体画像で撮影するためのシステムだったことはみなさんご存じだろうか。あるいは、スバルの工場の排水溝のフタ(グレーチング)にある刻印は何だか知っているだろうか。さらに、鋼板のコイル材(ロール)1本はクルマ何台分になるだろうか(これは「まめちしき」として本の小口に縦書きで書かれている)。

タイトルは「ぶつからないクルマのひみつ」となっているので、まんがになっている内容は、アイサイトの機能だけではない。ぶつからないクルマを作っている会社の「ひみつ」にまで及んでいる。というと再び大げさな表現だが、スバルの考える安全性や、その前身となった中島飛行機、さらに近年の航空宇宙産業への取り組みなどもにも触れている。

ところで、6月19日、スバルは「アイサイト」を「アイサイトツーリングアシスト」に進化させた。本書の初版発行は2016年12月25日となっているため、アイサイトツーリングアシストに関する説明はないが、対歩行者エアバッグや後退時非常ブレーキ、レーンキープアシスト、側後方警戒支援などはカバーされている。

興味のある人は、原則として書店では売っていないので、子どもに学校の図書館で借りてきてもらうか、最寄りの図書館で借りるか、学研のサイトでオンライン閲覧(解像度は微妙だが)をするかしてほしい。

ちなみに、学研の「ひみつ文庫」シリーズには、「かつお節とだしのひみつ 」「讃岐うどんのひみつ」「正露丸のひみつ」「仏教のひみつ」「埼玉県のひみつ」「インドのひみつ」「明太子のひみつ」など、なかなかディープなタイトルが揃っている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 走りが変わる! トヨタ『ヤリスクロス』次期型は新開発直4を搭載!? 新型キックスとガチンコ対決
  2. 世界最軽量のV6エンジンが北京モーターショー2026で登場…今週のビジネス記事ランキング
  3. マツダ2 ハイブリッドに欧州2026年モデル、全グレードで標準装備を拡充…トヨタ『ヤリス』のOEM
  4. 約300台の旧車や名車が大集結…クラシックカーフェスティバル2026 in 関東工業自動車大学校
  5. アルプスアルパインのドラレコ搭載デジタルミラー「DVR-DM1246A」、Red Dot Design Award 2026受賞
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る