日産 エスピノーサ理事「自動運転などの先進技術の民主化を進める」

自動車 ビジネス 企業動向
日産自動車 イヴァン・エスピノーサ 理事
日産自動車 イヴァン・エスピノーサ 理事 全 3 枚 拡大写真

日産自動車でグローバル商品企画の責任者を務めるイヴァン・エスピノーサ理事(VP)は7月6日、横浜市の本社で報道陣と懇談し、自動運転を始めとする先進技術に関して「複数の車両でグローバルに展開して、技術の民主化を進める」との考えを示した。

エスピノーサ理事は『セレナ』に次いで『エクストレイル』にも採用した高速道路同一車線自動運転技術のプロパイロットについて「自動運転技術の一環として今後展開を順次していく。そしてこれは日産インテリジェントモビリティの取り組みのひとつ」と述べた。

さらに「日産インテリジェントモビリティは3本柱からなっており、一本目の柱はインテリジェントドライビングと呼ばれるもので、自動運転に関わるところ。2つめの柱はインテリジェントパワーで、電動車両や電気自動車に関わるところ。3本目の柱がインテリジェントコネクティビティ。この3つの重要な技術を展開していく」と説明。

その上で「私どもの技術の考え方というのは、全員にとってアクセス可能な技術にするということ。つまり技術の民主化で、大金を投じなくても電気自動車あるいは自動運転車を買えるということ。これは価格だけの話ではなく、幅広く技術がラインアップに展開されることも意味している。様々な市場に出てくるということだ」との方針を示した。

自動運転を始め車両の電動化、さらにコネクテッドカーは日産に限らず自動車メーカーが鎬を削っている分野でもあるが、エスピノーサ理事は「自動運転では運転するワクワク感はなくさないということが重要な原則のひとつ。自動運転を使ってもっと運転をワクワクさせるものにするということが、そもそもの目的。電気自動車も似たような考えで、ファンツードライブであるということ。ただ単に環境対応だけで良いというわけではない。コネクティビティではもっと力強い絆をお客様と日産と直接造っていく」と述べ、他社との違いを強調した。

また2016年に資本参加した三菱自動車との商品企画での連携に関しては「アライアンスというのは私どもにとって目標を達成するための手段。私どものブランドの目標ははっきりしている。そしてアライアンスはスケールという意味で活用していく。そういう考え方の中で、お客様に技術をいかにアクセス可能にさせるのか、これがアライアンスのスケールがもたらすメリット。技術のひとつひとつはアライアンスの中で共有していく。そのような形でアライアンスを生かしていく。ただそれでも日産ブランドの原則は守っていく」と話した。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る