グーグル(Google)の自動運転車の開発部門、ウェイモは7月12日、自動運転車が緊急車両とその音を認識する技術を開発する目的で、走行テストを行ったと発表した。
すべてのドライバーにとって、緊急車両の接近を認識することは重要。ウェイモはここ数年、消防車や救急車、パトカーやバイクに至るまで、あらゆるものを検出して対応する自動運転技術の開発に取り組んできた。
そして今回、ウェイモは、自動運転車が緊急車両とその音を認識する技術を開発する目的で、走行テストを実施。米国アリゾナ州のチャンドラー市当局の協力を得て、同市のパトカーや白バイ、消防車と一緒に、自動運転車が走行テストを行った。
ウェイモの新しいセンサーは、緊急車両のサイレンがどの方向から聞こえるのかを判別する。自動運転車が消防車や救急車の方向を認識することができれば、自動運転車がよりスマートかつ安全に走行することが可能になる。
さらに、ウェイモの自動運転車は、サイレンを聞く方法を改善しただけでなく、カスタムビジョンシステム、レーダー、LiDARを使って、緊急車両と点滅しているフラッシュライトを、さらにはっきり認識することができる。
ウェイモは、「これらの高度なセンサーは、リアルタイムで緊急車両を確実に検出。ソフトウェアを改良するために、より良い情報を収集することを可能にするだろう」と述べている。