高度な3D画像センサー技術、自動運転に導入…イスラエル企業

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Vayyar Imaging社のセンサー用チップ
Vayyar Imaging社のセンサー用チップ 全 1 枚 拡大写真

イスラエルに本拠を置くVayyar Imaging(バイアー・イメージング)社は7月13日、3D画像センサー技術を自動運転市場に導入すると発表した。

同社は、高度な3D画像技術を持つ。同社の3Dセンサーは、物体の内部を素早く簡単に透視し、素材の構成を分析して、変化と動きを追跡可能。同社の技術は、建設、スマートホームアプリケーション、農業、ロボット工学、ARおよびVR、IoTなどさまざまな産業部門に拡大している。

今回同社は、3D画像センサー技術を自動運転市場に導入すると発表。このセンサーを利用して、自動運転車のセキュリティを強化する。センサーは、安全、低コスト、モバイルで、どのような照明、環境条件下でも作動。センサーは光学画像をとらえないため、プライバシーが尊重される。

3Dセンサーは自動車の内部をスキャンし、車内で起きること全てのリアルタイム画像を取得。遠距離から生体信号をモニターすることによって、センサーは眠りかけているドライバー、幼児やペットを車内に置き去りにした親や飼い主に警告を発する。事故が起きれば、3Dセンサーは車内の乗員の状況を識別し、救急隊に情報を伝えることが可能。このセンサーは、3D画像を生成し、自動運転車の車内の人数を特定。事故の場合は座席位置と乗客の体格に基づいて、展開させるエアバッグを最適化する。

また、3D画像センサーは全ての死角をなくし、周囲の障害物、自転車、車両などを識別。センサーは暗闇、過度の光、熱や霧など環境要因に依存することなく、安全水準を引き上げる。

Vayyar ImagingのRaviv MelamedCEOは、「自動車市場は、常に技術革新の最前線にあり、自動運転市場への進出を決めた。自動車産業の次の段階は、車外の障害物に対する安全を確保するとともに、車内の乗員の健康と安全を監視することになるだろう」と述べている。

《森脇稔》

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