送迎用ワゴン車に取り残された障害者の男性、熱中症で死亡

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13日午後3時20分ごろ、埼玉県上尾市内にある障害者福祉サービス事業所の関係者から「送迎車から降ろし忘れていた男性の意識が無い」と消防に通報が寄せられた。男性は約6時間に渡って車内に取り残され、収容先の病院で死亡が確認された。

埼玉県警・上尾署によると、現場は上尾市戸崎付近にある障害者福祉サービス事業所で、NPO法人が運営している。職員が送迎用に使用しているワゴン車に乗り込もうとした際、後部座席で意識を失って倒れている19歳の男性を発見。男性は近くの病院へ収容されたが、まもなく死亡が確認された。隣接するさいたま市の気温は33度に達しており、発見時の体温は41度を超過する状態だったことから、熱中症が原因で死亡したとみられる。

男性は事業所の利用者で、他の4人と利用者と一緒に午前9時ごろに到着したとみられる。しかし、運転していた職員は人数確認を怠っており、男性はクルマから降ろされることのないまま約6時間に渡って放置されていた。クルマのドアはいわゆるチャイルドロックが掛けられた状態で、車内から開けることはできない状態だった。

警察では管理に怠りがあったものとみて、関係者から過失致死容疑で事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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