【実践! サウンドチューニング】ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析 その9

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ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI
ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI 全 1 枚 拡大写真

クルマの中で良い音を楽しもうと思ったとき、カギとなるのは「サウンドチューニング」機能を使いこなせるか否か。そこにあるノウハウについて、1つ1つを掘り下げてきた当コーナー。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」を行っている。

さて、今週からは『ダイヤトーン サウンドナビ』の上級グレードモデル、『NR-MZ200PREMI』をフィーチャーする。当機はAV一体型ナビでありながら、ハイエンドカーオーディオメインユニットでもある。ナビゲーションという外観であるのだが、カーオーディオ専用機としても最高レベルの性能を有しているのだ。「サウンドチューニング機能」に関してもしかりだ。

というわけで、その成り立ちが特別であるので、これのみに焦点を当て、これならではの特長をじっくりと分析していこうと思う。

スタンダードモデルである、『NR-MZ200』と比較するとわかりやすい。まず注目すべきは、「イコライザー」だ。スタンダード機では、「フロント・リア左右共通10バンド」であるのに対し、プレミアムモデルでは「フロント左右独立31バンド/リア左右独立10バンド」となっている。

違いとして大きいのは、“左右独立”であるということと、バンド数。まずは、“左右独立”である必要性から解説していこう。

車室内の様子を想像してほしい。車室内は運転席側と助手席側で、インテリアの形状が異なっている。ダッシュボードの形が左右で違っているし、運転席には当然ながらステアリングもある。結果、周波数特性の乱れ方も、右側と左側では異なってくる。ゆえに、“左右独立”の「イコライザー」を使って、個別に対処しようとするのだ。

しかも当機の場合は、リアchも“左右独立”。ハイエンドカーオーディオの世界では、リアスピーカーを鳴らさない前提が取られる場合がほとんどだが、『NR-MZ200PREMI』では、リアも“左右独立”でコントロール可能なのはユニークだ。これにより、リアスピーカーも活用した、独特のチューニング設定も実行できる。

そしてフロントchでは、バンド数が「31」。この仕様も、ハイエンドカーオーディオ機器として最上レベルだ。なお、「31」というバンド数はおおよそ、“1/3オクターブ刻み”という音程差の設定だ。人間の可聴帯域は20Hzから20kHzであり、これは音程でいうと10オクターブの広さなのだが、それを31等分している、というわけだ。

ちなみに通常のAV一体型ナビでは、もっともバンド数が細かいものでも“13バンド”。『NR-MZ200PREMI』のイコライザーがいかに優秀なのかをご理解いただけると思う。

今週は、ここまでとさせていただく。次週もさらに、当機のサウンドチューニング能力を詳細に分析していく。お楽しみに。

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その9

《太田祥三》

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