【夏休み】和歌山県の鉄道公園でデゴイチの乗車体験---運転体験も実施

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静岡県から和歌山県へ搬入されたD51 827。圧縮空気を使って乗車体験と運転体験が行なわれる。
静岡県から和歌山県へ搬入されたD51 827。圧縮空気を使って乗車体験と運転体験が行なわれる。 全 1 枚 拡大写真

和歌山県有田川町の有田川町鉄道交流館は、7月23日からD51形蒸気機関車827号機(D51 827)による車両体験を開始する。

有田川町鉄道交流館は、紀勢本線の藤並駅(有田川町)から分岐していた有田鉄道(2002年12月廃止)の終点・金屋口駅構内を整備し、2010年3月にオープンした有田川鉄道公園内に位置する。

園内には、旧金屋口駅と交流館を結ぶ約400mの線路が敷かれており、有田鉄道で運行されていた気動車の乗車体験が、軌道モーターカーのけん引により行なわれている。

今回、蒸気機関車としては、同園初の動態保存車両として復活することになったD51 827は、1943年に浜松工場で製造された。

1973年に引退後は、現在の愛知県あま市の個人宅で保存されていたが、所有者が死去したことに伴ない、今年1月、鉄道車両輸送などで実績のある、大阪府のアチハ株式会社が譲り受けた。

以来、同社は保存先を探していたが、有田川町が求めに応じ、4月18日に鉄道公園に搬入された。

その後、整備が続けられ、6月25日には試験走行が行なわれている。現役時と同じ有火状態にはできないため、動力には圧縮空気が使われている。

7月から始まることになったD51 827の車両体験は、乗車体験が7月23・29日、8月5・6・26・27日の6日間行なわれる。

運行は各日11時~、13時~、14時~、15時~の4回。約400m区間を連結された車掌車などに乗車する。乗車費用は、乗車体験が高校生以上500円・小中学生300円。

また、7月28日、8月4・25日には運転体験も行なわれる。各日、10時から行なわれる午前の部が4人、13時から行なわれる午後の部が6人まで参加でき、約200m区間を2回運転する。対象は高校生以上。

体験運転前には事前講習や運転台・車両の説明が行なわれる。参加費用は夏休み期間中が6000円(通常は1万円)。

運転体験の申込みは、有田川町役場商工観光課「D51 827」担当まで郵送、ファックス、メールで。締切は7月28日、8月4日実施分が7月21日12時、8月25日実施分が8月14日12時。参加者は抽選で決定する。

有田川鉄道公園へは、金・土曜と休日、行楽期に無料で運行される、JR藤並駅発着の有田川町観光施設巡回バス「ふれあいの丘スポーツパーク」行きに乗車。「有田川鉄道公園」停留場で下車し、徒歩2分。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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