ボルボ・カー・ジャパンは7月18日、『S60』などのラジエーターおよびラジエーターブリーダーホースに不具合があるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『S80』『V70』『V60』『S60』『V40』『V40クロスカントリー』の6車種で、2010年12月3日から2015年7月15日に輸入された3万6299台。
ラジエーターについては、冷却水の温度制御が不適切なため、特定の外気温でエンジンを始動後、急発進等を行うと、冷却水の温度が急上昇。冷却水の温度の影響によりシリンダーヘッド部に熱応力が発生して亀裂が生じ、亀裂部位からエンジンオイルが漏れ、漏れたオイルが高温の排気管等にかかり、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置として、全車両、クーラントバイパスバルブ内のバルブ機構を取り外して冷却水の温度制御を変更する。また、シリンダーヘッド部が受ける熱影響を低減させるため、エキゾーストガスケットを対策品に交換する。
国内において不具合および事故は起きていない。本国メーカーからの情報により届け出た。
ブリーダーホースについては、ラジエーターのエキスパンションタンクとエンジンをつなぐホースの耐熱性が不足しているため、長期間のアイドリング状態等、特定の条件下のエンジン熱の影響により、当該ホースが劣化し、亀裂が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂部位から冷却水が漏れ、警告灯が点灯、最悪の場合、オーバーヒートに至るおそれがある。
改善措置として、全車両、ブリーダーホースを対策品に交換する。
国内において不具合は39件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。