お父さんはマックィーン…女子小学生プロレーシングドライバー Juju【インタビュー】

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
Jujuこと野田樹潤(のだ・じゅじゅ)さん
Jujuこと野田樹潤(のだ・じゅじゅ)さん 全 4 枚 拡大写真

7月25日に東京の映画館で行われたディズニー /ピクサーのアニメーション映画『カーズ/クロスロード』舞台挨拶に、小学6年生の女子プロレーシングドライバー“Juju”が登場。「車よりスピードが好き」という彼女にインタビューした。

Jujuこと野田樹潤(のだ・じゅじゅ)さんはNODAレーシングジャパン所属。子供服ブランドのミキハウスとも契約しているプロドライバーだ。2017年は岡山国際サーキットで開催されるフォーミュラーU17に参戦、4月の第1戦ではデビュー戦を勝利で飾った。

Jujuさんは2006年2月2日生れ。3歳の時に父である元F1ドライバー野田英樹の影響でレーシングカートを始め、4歳でKIDSカートレースに出場し、ビギナークラスでデビューウィン。以後、年齢資格に達していない上位カテゴリーに賞典外で参戦し、優勝を重ねる。

9歳でフォーミュラデビューに向け本格的なトレーニングを始め、小学4年生でFIAフォーミュラ4(F4)に乗る。小学生でF4を走らせたのは世界初だという。年齢が規定に達していないためレースには出場できないが速さはトップクラスで、2017年3月に岡山国際サーキットのF4のコースレコードを更新、1分32秒8を記録した。

---: 『カーズ/クロスロード』のキャラクターに例えるとお父さんは誰になりますか? ドック? スモーキー? クルーズ?

Juju:マックィーンです。

---:かっこいいお父さんですね。お父さん以外で目標、あるいは憧れのレーサーはいますか?

いません。

---:まだ多くの選手を知らないですよね。では、自分のレース以外の『見たレース』で印象に残る一戦は?

Juju:お父さんの引退レースのルマン24時間(2010年)です。まだ小さかったのでよくは覚えていませんけれど。

---:今は岡山国際サーキットで主に練習していますが、好きなコーナーや難しいコーナーはあります?

Juju:好きなのはストレート。バックストレートやホームストレート。難しいのはマイクナイト・コーナーから最終コーナーにかけてです。マイクナイトはアクセル全開で行くのですけれど、勇気がいります。

---:マックィーンはトレーニングしていますが、上手くなった、速くなったと感じるのはどんな時ですか。

Juju:レースの中で感じます。それとお父さんにほめられた時です。

--- :何歳でこのレースに出て、何歳であのカテゴリー、そして何歳でF1デビュー、というような自分なりのロードマップがあればお聞かせください。

Juju:とくに決めていません。チャンスがきたら生かしたいし、またチャンスを自分でつかみにいきます。

---:受けたアドバイスや助言で、もっとも印象に残っているものは?

Juju:「負けても負けてもあきらめない」とお父さんに言われたことです。レースの相手だけでなく自分に負けることのないように、と思います。自分の中に練習したい自分や、友達と遊びたい自分などがいて、いろいろな自分と戦っています。

---:レーシングカーではなく、普通の道を走る車で好きな車はありますか。

Juju:あまり興味ありません。レーサーとかチームの人とか、レースをやっている人でも車に興味のない人はいて、そういう人は、普通の人で車に興味がない人と同じぐらい車について知らないんですよ。

---:違う勝負の世界の人ですが、例えば将棋の藤井四段のように、若くて強い人が現れてきています。近い世代としてどう思いますか?

Juju:私は年齢制限で取得できないライセンスがありますが、若い人が活躍すれば受け入れてくれるようになると思います。モータースポーツも、年齢に関係なく、誰もが夢に向かっていけるようになったらいいなと思います。

---: 『カーズ/クロスロード』にはいろいろなレーサーが出てきましたが、自分に近いと思ったのは誰ですか?

Juju:クルーズです。好きなのもクルーズです。

《インタビュアー:高木啓 / 設問協力:遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る