【JNCC第5戦】「最初から全開で行った」渡辺学が今季初優勝!

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渡辺学
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日本最大級のクロスカントリーレース、JNCC第5戦ドリーミンほおのきが7月30日に開催された。シリーズ屈指の難コースに、500台を越えるエントリーが集まった。

今大会は日本を代表するエンデューロライダーで、8月にはISDE(インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ)にも出場する鈴木健二がコースレイアウターを務め、COMP-GPでは急斜面の難セクション、クリフハンガーに迂回路が設定された。

広島、鈴蘭、爺ヶ岳に続き、ここほおのきでもレース前日の夜に雨が降り、路面コンディションはマディ気味。レース当日はたまに小雨がパラついたものの、概ね曇天でライダーにとっては涼しく走りやすい天候だった。

朝一番のキッズ&トライ、では日当たりの悪いゲレンデの土がツルツルになり、自力で登れないライダーも。また、午前中のFUN-GPでも、スタート直後のゲレンデの登りと、去年多くのライダーを苦しめた激下りセクション2本がカットされたが、ウッズでは土が掘れて切り株や木の根が顔をだし、スタックするライダーが続出した。

午後に開催された最高峰のCOMP-GPではコースカットなしでレースがスタートしたが、やはり後半になって頂上付近の登りで混乱、急遽別ルートが作られる場面があった。

今年、250ccの小排気量マシンでここまで4連勝のチャンピオン小池田猛。そして虎視眈々と隙をうかがう渡辺学。今大会2ストロークのハイパワーマシンYZ250Xにチェンジ、ISDEに向けてのトレーニングも進んでいる鈴木健二。さらにホンダ勢からは釘村忠が第1戦、第2戦に続いてスポット参戦。見応えたっぷりのレースが期待された。

一周目をトップで戻ってきたのは昨年ランキング2位の斉木達也。渡辺、釘村、鈴木と続き、小池田は6位で2周目に突入。

渡辺は「ここが勝負どころだと思ったので、後半の心配はせず、最初から全開で挑んだ」とレース後に話した通り、2周目にトップに立つと、じわじわと後続との差を広げていった。
釘村と鈴木が抜きつ抜かれつの2位争いを繰り広げていたが、小池田は登りセクションで排気量の少なさに苦しめられ、ペースをあげることができなかった。中盤でタイヤをチェンジしたことでペースアップし、コースも荒れ、スタックするライダーも多かったラストラップでこの日のベストタイムを叩き出した。

前半で少し余裕を作った渡辺は危なげない走りでそのままトップチェッカー。嬉しい今シーズン初優勝を決めた。2位は熾烈なバトルを制した釘村が、3位には鈴木が入った。

次戦JNCC東北大会は9月3日、復活のスプラッシュ月山。そしてその前に8月20日にはJNCCが主催する爺ヶ岳8時間耐久エンデューロが開催される。どちらも盛り上がること間違いなし、見逃せない大会になりそうだ。

《稲垣 正倫》

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