【新聞ウォッチ】三菱自、純利益の改善額で首位…ゴーン改革でトヨタ、ホンダ抜く

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三菱自動車本社 (c) Getty Images
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年8月18日付

●訪日客レンタカー事故防げ、危険場所、標識にイラスト、国交省、死傷者増で(読売・1面)

●ホームドア設置急ぐ、銀座線転落死1年、鉄道各社費用など課題(読売・30面)

●車突入2人死亡、バルセロナ、テロで捜査(毎日・1面)

●タクシー新時代、乗車前に運賃確定実験(毎日・4面)

●ミニバン型霊柩車光岡が家族葬向けに(産経・10面)

●トヨタがカーシェアアプリ(東京・6面)

●4~6月期決算番付、利益どのくらい改善、三菱自、ゴーン流で回復(朝日・17面)

ひとくちコメント

お盆休みも後半に入ると、さすがに各紙が取り上げる企業関連の情報は少ない。いわゆる”夏枯れ”状態になるのだが、それでも紙面を連載企画などで埋めるケースも多い。

日経は出そろった大手企業の2017年4~6月期決算を分析した結果を「番付」にして連載しているが、きょうの「投資情報」面では「純利益の進捗率」を取り上げている。日経によると「上場企業の目標は最終的なもうけを大きくすること」でもあるそうだが、そこで17年4~6月期決算で前年同期から最終損益の額が大きく改善した企業を調べて、ベスト20社をランキングとして掲載している。

それによると、上位には昨年の赤字からV字回復を果たした企業が目立ったという。改善額の首位は純利益が229億円の黒字に転じた三菱自動車で1526億円。前年同期は燃費不正問題に関連した多額の損失を計上し大幅な最終赤字となったが、「国内の自動車販売が回復したほか、グループ入りした日産自動車の『ゴーン流』構造改革を進め、コストも減らした」と分析している。

きょうの日経のタイトルも「三菱自、ゴーン流で回復」。夏枯れの中の連載企画とはいえ、出資後に乗り込んで構造改革を指揮するカルロス・ゴーン会長がいかにも喜びそうな記事である。

ちなみに、2位は東京電力HDの1489億円。3位が新日鉄住金の859億円と続き、自動車関連ではトヨタ自動車が5位にランク入り。6130億円の純利益に対して605億円の改善があったという。純利益2073億円を計上したホンダも15位で326億円の改善額。ほかに、デンソ―が17位で改善額は305億円などとなっている。

《福田俊之》

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