BMWモトラッド、ミツバサンコーワ製ETC2.0搭載…決め手はECE R10認証

モーターサイクル 企業動向
BMWモトラッド全車種に標準装備となったミツバサンコーワのETC2.0
BMWモトラッド全車種に標準装備となったミツバサンコーワのETC2.0 全 1 枚 拡大写真

ビー・エム・ダブリュー(BMW)は、公道走行可能なモトラッド全車種に二輪車ETC2.0を標準装備することを発表した。この日本初の試みに、この車載器メーカーにも注目が集まっている。

初の標準装備として取り入れられたのは、ミツバサンコーワ(東京都板橋区・柚木洋社長)の製品だった。しかし、採用の決め手となったのは、同社2.0車載機のIP68やIP66の防水・防塵性能ではなく、まったく意外なことだった。

関係者によると、ミツバサンコーワのETC2.0が準拠する国際認証ECR R10が、大きな要因だったというのだ。これは自動車や自動車に取り付けるデバイスの制御系の規則だ。車載器の電波が電源線に規定された値を超える振幅のパルスを生じさせないことなどを示す。日本国内での搭載では義務付けられていないが、BMWの本拠地である欧州はじめ、多くの国でも受け入れられた相互認証だったことが大きく影響した。

ミツバサンコーワの車載器は、これまでもBMWモトラッドのオプション装備として採用されていて、その関係も決め手だった。

ETCは日本が先行する高速料金のITSサービスで、二輪車用ではETC製品化で先行した日本無線と、後発のミツバサンコーワの2社が熾烈な競争を続けている。両者の関係は、ETC規格がETCからETC2.0に移行する段階で大きく変動。ETCで価格競争を仕掛けたミツバサンコーワ―が2.0を先に商品化すると、日本無線が価格競争を仕掛ける形になった。

ETC車載機の標準装備は、利用経験者ほど標準装備やメーカーオプションを望む傾向がある。本体や取付工賃が割高な二輪車ETCだが、後付けだと車載機の取付場所や配線の取り回しがすっきりしない傾向があるからだという。

BMWモトラッドには24種類の公道走行モデルがある。取付にあたっても配慮がなされて標準取付化に至っている。

《中島みなみ》

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