メルセデスベンツは9月5日、ドイツで9月12日に開幕するフランクフルトモーターショー2017でワールドプレミアする予定の『GLC F-CELL』の開発プロトタイプ車を公開した。
GLC F-CELLは、メルセデスベンツの主力SUV、『GLC』がベースの燃料電池車。ダイムラーによると、燃料電池技術は、同社のパワートレイン戦略の不可欠な部分になるという。そのため、現在までに、300台以上の燃料電池プロトタイプ車を製作。累計テスト走行距離は、1800万kmを超えている。
屋内での開発テストは、ドイツ・ジンデルフィンゲンのメルセデスベンツ技術センターでも実施。風洞施設でエアロダイナミクス性能を向上させた。マイナス40度からプラス60度までの気温、風速が最大265km/hのハリケーン、熱帯降雨、猛烈な吹雪を再現したテストも行われた。
屋外での開発テストは、スペインやスウェーデン、ドイツなどで実施。ロードテストは、スペインとドイツのワインディングを舞台とした。テストプログラムには500以上のプログラムが含まれており、パワートレイン、燃料電池、全パワートレインコンポーネントの相互作用に関する特別テストも含まれている。