オフィス移転で新たな取り組み、働く環境見直す理由とは?…カーセブンディベロプメント

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カーセブンディベロプメント 新本社オフィス
カーセブンディベロプメント 新本社オフィス 全 18 枚 拡大写真

中古車買い取りと販売のフランチャイズチェーン「カーセブン」を展開するカーセブンディベロプメントは、今年7月、本社オフィスを東京の日本橋から大崎に移転した。移転のねらいについて、社長の井上貴之氏、採用担当 兼 本部移転プロジェクトリーダーの佐ケ野香氏に話を聞いた。

目指したのは「IT企業のようなオフィス」

----:本社オフィスを移転することになったきっかけを教えてください。

井上貴之 代表取締役社長 (以下、敬称略):IT人材の採用力の強化と、社員の満足度の向上のため、移転を決めました。いままで販売現場の店舗に対しては、お客様の満足度やブランド力の向上のために投資をしてきました。それと同じ考えで、本部の人材に対しても投資をしていこう、という形に変わってきました。中古車業界の労働環境というイメージから離れて、快適なオフィス環境を実現できたと思います。最先端のITビジネスツールを活用し、現場にも展開していくラボのような役割も持たいと思っています。

----:IT人材の採用に注力しているのですか?

井上:はい。中古車の流通ビジネスに次ぐ事業の柱として、ITシステムの開発と販売を行っています。これは、自社で利用するために開発している査定システムや営業支援ツール、在庫管理システムなどを、自動車流通業者などの比較的近い業態の顧客に販売するビジネスです。そのためのIT人材の獲得が重要なテーマです。

----:大崎というロケーションはいかがですか?

井上:大崎は、新幹線乗るのに品川がすぐですし、羽田空港も近いので、とても便利なロケーションですよ。

----:なるほど。オフィスもパーティションがなくてとても開放的なオフィスですね。

井上:IT企業のようなオフィスづくりを目指しました。座る場所はフリーアドレスにして、フロアに全部で9つの島がありますが、週に2度同じ島に座ってはいけないというルールを設けて、コミュニケーションが広がるように工夫しています。机もキャスターがついているので、定期的に配置替えしたり、アフター5には机を隅に寄せて、大型プロジェクターで映画を観たりしたいですね。

それから、フリーアドレスなので固定電話をなくし、会社から支給したiPhoneで電話をとることができるクラウドPBXを導入しました。これは今後の在宅勤務制度導入を見据えたものです。自宅にいても内線電話を掛ける感覚で利用できます。

----:社員の方の反応はいかがですか?

井上:オフィス移転から1か月たったので、社員にアンケートをしたのですが、働きやすい、会社に行きたくなる、という声が上がっています。クラウドPBXにまだ慣れないなどの意見もありますが、改善できるところは随時変えていきます。

意見採用され活躍、女性の採用も強化

続いて、オフィス移転プロジェクトを担当した佐ケ野香さんに話を聞いた。

----:オフィスを移転して1か月たちましたが、社員の方の目線から、どのようなご感想ですか?

佐ケ野香氏(以下、敬称略):これまでは紙の書類が多い事務所で、デスクの上に書類が散乱する状況だったのですが、フリーアドレスになるので、自分の荷物を減らすために、意識的に捨てました。バックオフィスの収納スペースも半分以下に減らしたので、頑張って断捨離しました。紙はデータ化して、極力紙の利用をやめましょう、ということでやっています。

----:違う部署の方が隣に座ることもあると思います。そこで会話が生まれたりするのでしょうか。

佐ケ野:そうなんです。普段は縁遠い部署の方と隣になって、「あ、こんな人だったんだ」って、今更ながらに気付くことも多いです。

----:向こうには、個別のブースみたいになっている一角がありますね。

佐ケ野:パーティションを設けて、作業に集中するスペースになっています。照明も間接照明で抑え目になっています。あとそちらのソファー席は、横並びで座ってちょっと相談しながら仕事ができる席です。

----:以前とは必要な人材も変わってきたそうですね。

佐ケ野:はい。以前は、車に詳しくて、中古車ビジネスを知っている人材、という条件だったのですが、今は営業支援ツールが充実していますので、車の知識は特に必要なく、未経験者でも広く募集しています。

----:カーセブンで働くことについて、佐ケ野さん自身はどんなところに魅力があると思いますか?

佐ケ野:これは社長のポリシーでもあるのですが、新しい提案をすれば、良いと思ったものは採用していただけることです。

----:佐ケ野さんの意見が取り入れられたことはありますか?

佐ケ野:私はもともと経理や総務、庶務を担当していたのですが、採用の仕事がしたい、と直言して、担当させてもらうことになりました。それから、女性目線でいろいろな提案をしているうち、オフィス移転の話が持ち上がって、移転プロジェクトを任されたという経緯があります。入社して3年で、そんなに社歴が長いわけではないのですが、移転という大きなプロジェクトを任せていただけるというのは凄いことだと思いますね。

----:女性の採用も強化したいそうですね。

佐ケ野:はい、カーセブンは女性社員がとても少ないので、もっと増やしてバランスをとりたいと思っています。女性から見て、中古車業界は少し取っ付きにくいところがあるかもしれないのですが、年間休日数を一般企業と同じ水準の120日に引き上げて、福利厚生を充実させていますし、カーセブンは「安心宣言」という取り組みで、業界のクリーン化を目指して活動している会社なので、怪しいと言わず、ぜひ検討してもらえるとうれしいです(笑)。

----:今後取り組んでいきたいことはありますか。

佐ケ野:未経験者の方でもスムーズに業務に入っていただけるよう、社員の教育制度を充実したいですね。それから、年間休日の増加も、まだ本社だけですので、これから販売現場の各店舗にも広げる予定です。また在宅勤務制度も、まずは試験的に実施していこうと考えています。

カーセブンのホームページはこちら

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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