【ハーレー ソフテイル ファットボブ/114 試乗】エグいほどスポーティに変貌した…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ハーレーダビッドソン ソフテイルファミリー FATBOB/114
ハーレーダビッドソン ソフテイルファミリー FATBOB/114 全 46 枚 拡大写真

アメリカ・ロサンジェルス郊外で開催されたハーレーダビッドソン2018年モデルのメディア向け国際試乗会に参加した。

【画像全46枚】

乗ったのは車体とエンジン、すべてを新たにしたニュー『ソフテイル』ファミリー全機種。まずは注目の1台、『ファットボブ/114』の試乗レポートをお届けしよう。

全モデルでスポーティさを飛躍的に向上させた新生ソフテイルファミリーだが、ライディングという点においては、その中でもっともアグレシッブなモデルと言える。

新型の角目LEDヘッドライトや小振りになったフューエルタンク(容量13.6リットル)、テールエンドへ向かって跳ね上がる右2本出しマフラーなどスタイルも斬新だが、走りの実力もピカイチ。コーナーが待ち遠しいほどの高い旋回性を持っていた。

完全新設計のシャシーは剛性が上がって、ハイパワー化したエンジンとのバランスが巧妙。フレームの剛性が高すぎて曲がらないということもなく、足まわりを前後16インチとするファットボブ/114はコーナリング性能が特に際立つ。

ソフテイルファミリーでは唯一となる倒立式フロントフォークを装備し、ハンドリングが軽やかでシャープ。ストローク量に余裕を感じるモノショック式のリアサスペンションが、高い路面追従性とトラクションを生み、ライダーは安心してアクセルを大きく開けていける。

新搭載の「ミルウォーキーエイト」エンジンは、107キュービックインチ(1745cc)をスタンダードとし、ファットボブ114には114キュービックインチ(1868cc)のより強力な空冷Vツインが搭載される。

スタンダードでも充分過ぎるほどの力強さだが、ファットボブ114では強烈とも言えるほどの豪快な加速が味わえ、スロットルレスポンスもより俊敏。吸・排気音も大きくて、アクセルは自然と大きく開いていく。

「ノンビリではなく、スポーティにハーレーのビッグツインモデルを走らせたい!」

本気でそう願っていたライダーに、待望のニューモデルと言える。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★★
青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. マツダの新型SUV『EZ-60』が250万円スタート…10月に盛り上がった口コミ記事ベスト5
  3. 60fpsの超滑らか映像、“全部入り”純正ミラー交換型デジタルルームミラーが登場
  4. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  5. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る