日本のヘリコプター市場は年2%成長…エアバス・ヘリコプターズ

宇宙 企業動向
H135。稼働機体1200機以上、60カ国以上で運用され、総飛行時間は400万時間になる、小型双発機。
H135。稼働機体1200機以上、60カ国以上で運用され、総飛行時間は400万時間になる、小型双発機。 全 3 枚 拡大写真

エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンは9月11~12日に『カスタマー・シンポジウム2017』を開催、これに先立つ11日に、メディア・ブリーフィングを開催してエアバス・ヘリコプターズの最新状況を説明した。

エアバス・ヘリコプターズの日本における事業は半世紀以上にわたり、その間に納入したヘリコプターは450機以上。民間官公庁機市場ではシェア50%を超えるNo. 1だ。

エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンのオリヴィエ・ティリエ代表取締役社長は、日本市場での事業展開について「代替機市場だけでなく、対テロ、安全保障、災害時活動を目的としたセグメントにも力を入れ、そうした特殊なミッションに対応できる製品、サービスを提供していく。無人機のVSRの自律飛行試験を開始し、これを機に、日本の産業界と協力し、とくに防衛省の将来のニーズをとらえるなど、日本市場のニーズに対応した製品を開発したい」と述べた。

日本の民間ヘリコプター市場は、今後20年間、毎年2%の成長が見込まれているという。「最良のカスタマーサービス、アフターサービスを提供することで、この成長を達成したい」(ティリエ社長)とする。エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンはサポート・サービスに多くを投資してきたとする。神戸事業所は開設5周年を迎えた。ここには日本初のヘリコプター用フル・フライト・シミュレーターがある。「全機種対応の、パイロットの非常操作、悪天候下の運行、整備士の地上試運転訓練を低コストで提供する」(ティリエ社長)。

また欧州のエアバス・ヘリコプターズ本社から、ノースアジア地域代表であり、エアバス・ヘリコプターズ・チャイナのシニア・バイスプレジデントとエアバス・ヘリコプターズ・ジャパンの取締役会長を兼任するマリー=アニエス・ヴェーヴも来日、アジア地域および日本におけるビジネス状況を説明した。日本においては(1)民間ヘリコプター市場における年率2%成長と、(2)日本企業と協力しての製品開発、の2点を重点目標としてあげた。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る