【フランクフルトモーターショー2017】車載ソフトの自動更新、数年以内に全新車に導入へ…ボッシュ

自動車 ニューモデル モーターショー
プレスカンファレンスに登壇したボッシュのフォルクマル・デナー会長(フランクフルトモーターショー2017)
プレスカンファレンスに登壇したボッシュのフォルクマル・デナー会長(フランクフルトモーターショー2017) 全 3 枚 拡大写真

ボッシュは9月12日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー2017において、今後数年以内にすべての新車にソフトウェアの自動更新機能が導入されるとの見通しを明らかにした。

【画像全3枚】

無線による車載ソフトウェア更新は、OTA(オーバー・ジ・エア:無線接続)更新と呼ばれる。ボッシュでは、スマートフォンの画面を触れるだけで、車載ソフトウェアの更新や、クラウドからの新しい機能を直接ダウンロードでき、そのために修理工場やディーラーに足を運ぶ必要がないシステムを構築する。

最近の車は、ソフトウェアを多く搭載しており、その脆弱なリンク、そして不正操作がもたらすリスクの増大が問題になっている。ボッシュによると、そのリスクを考えた場合、クラウド経由のソフトウェア更新は車載ソフトウェアを常に最新レベルにし、セキュアな状態に保つ格好のソリューションになるという。

ボッシュでは、新しい機能や改良された機能を、車両に直接中継転送。新しい暗号化技術でOTA更新のセキュリティを確保することを目指す。

ソフトウェアのOTA更新では、オンラインセキュリティ更新の開始、そしてダウンロードする新機能の選択を、ドライバーがスマートフォンまたは車両のインフォテインメントシステムで行う。この情報はクラウドに送信。クラウドはアプリストアのように機能し、更新準備が整ったアップデートを保管。ドライバーの求めに応じて、車両へのソフトウェアのダウンロード手順を実行する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. 日産が業績見通し修正、上期営業損失300億円…下期はサプライチェーンリスク想定
  5. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る