【フランクフルトモーターショー2017】グーグルカーも採用、LiDAR専門のベロダイン

自動車 ニューモデル モーターショー
フランスの無人バスベンチャーnavyaのバスはベロダインのLiDARで動く
フランスの無人バスベンチャーnavyaのバスはベロダインのLiDARで動く 全 5 枚 拡大写真

フランクフルトモーターショーと併催されているNew Mobility World(NMW)でベロダインのブースを発見した。ベロダインは米サンフランシスコに拠点を置く、LiDAR技術・製品に特化した企業。会期中にメルセデスが新たに同社のLiDARを採用したことも発表されたが、グーグルカーにも同社のLiDARは使われている。

グーグルカーの初期のころはカメラ画像よりLiDARによる360度の点群データを重視していた。対象の形状と距離が同時に計測できるため、周囲全体の状況(歩行者、建物、信号、車両など)を把握するのに都合がよい。カメラ画像でも距離計算することは不可能ではないが、計算量が増えるため、自動ブレーキや車線維持など機能を限定できない場合は、LiDARのほうが有利な面があったからだ。

現在でも、レベル4以上の自動運転では、カメラ映像の他LiDARやミリ波レーダーの併用が必須とされている。

ベロダインの特徴は、実際に動いている自動運転車両のLiDARとしての採用実績だろう。ブースに展示してあったのはnavyaというフランスの無人シャトルバスメーカーが開発した車両。フランスの他、台湾の制限エリアなどで稼働している無人バスだ。このバスは走行条件が限定できるため制御のほとんどはGPSとLiDARによって行えるという。実際に稼働している車両と同型とのことで、内部には乗り降りする乗客を管理する端末や行先案内などが装備されている。

専用レーンや工場団地内、キャンパス内であれば無人カーを走らせているところは、増えているという。また、同社の取引先がある国・地域は、北米・EU以外に中国、台湾、インドネシア、マレーシアといった新興国も多い。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 日産の小型SUV『キックス』新型、予約販売をブラジルで開始
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る